強い3歳世代!サンライズジパング古馬撃破!米で激闘フォーエバーヤングが刺激に/みやこS
<みやこS>◇3日=京都◇G3◇ダート1800メートル◇3歳上◇出走15頭◇1着馬にチャンピオンズC優先出走権 出走馬で唯一の3歳馬サンライズジパング(牡、音無)が並み居る古馬を退け、JRA重賞初制覇を果たした。 初コンビだった鮫島克駿騎手(28)が、向正面で一気にポジションを上げる強気な騎乗で導いた。次走に予定するチャンピオンズC(G1、ダート1800メートル、12月1日=中京)では、国内ダート界の頂点を目指す。 ◇ ◇ ◇ 西日が差す3コーナー。サンライズジパングの手応えが一瞬、悪くなった。「逆手前でコーナーを回ってしまったから」と鮫島駿騎手は説明する。だが、直線途中で手前を替えると、エンジン再点火。押し切り寸前だったアウトレンジを一気にとらえ、JRA重賞初制覇を果たした。ゴールの瞬間、左手でガッツポーズした鞍上は「非常にうれしい」と顔をほころばせた。 出走馬で唯一の3歳馬だった。「今朝もアメリカでライバルのフォーエバーヤングが頑張っていた(BCクラシック3着)。非常にレベルの高い世代で、その1頭」と鮫島駿騎手。海の向こうで健闘した同世代のライバルに刺激されるように、古馬勢を打ち破った。 この後はチャンピオンズCへ挑む。戦前、音無師は「チャンピオンズCへ行きたいから、みやこSを勝ちたい」と語っていた。望み通り、堂々と優先出走権を手にした。鞍上は「乗った感じ、左回りの方がいいからチャンピオンズCは向きそう」と評する。来年2月で定年引退となる音無師に、G1制覇の絶好のチャンスが巡ってきた。【岡本光男】 ◆サンライズジパング ▽父 キズナ▽母 サイマー(ゾファニー)▽牡3▽馬主 (株)ライフハウス▽調教師 音無秀孝(栗東)▽生産者 追分ファーム(北海道安平町)▽戦績 11戦4勝(うち地方3戦1勝)▽総獲得賞金 1億4930万8000円(同6380万円)▽主な勝ち鞍 24年不来方賞(Jpn2)▽馬名の由来 冠名+「日本」を意味する言葉