ギザの「ピラミッド登る犬」 エジプトの観光業や動物保護団体を後押し
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【11月23日 AFP】エジプト・ギザのピラミッドを犬が登っていく様子が捉えられた動画がインターネット上で話題になったことを受けて、ギザにいる多くの野良犬に対する観光客の関心が高まり、地元の動物保護団体の取り組みを後押ししている。 ギザにあるカフラー王のピラミッドに野良犬「アポロ」が登った様子を捉えた動画は、先月SNSに投稿され、一夜にして話題となった。この動画がきっかけで、地元の観光業関連の売り上げも高まったという。 地元で動物保護の活動を行う団体の担当者は今回の話題について、「エジプトの野良犬たちにとってはまさに天からの贈り物だった。ピラミッドが注目され、観光業を後押しした。あの犬(アポロ)自体も『観光名所』となった。観光客は今日も犬たちに餌をやり、水を与え、写真を撮っている。アポロが有名になったことで、ここに住み着いている野良犬たちも注目され、エジプトで保護活動を行っている私たちもすごく助かった」と話した。 この団体は当局と協力して、野良犬用の水飲み場や餌やりができる場所を設置。またエジプトの観光相は、ピラミッド周辺に常設の動物向けの医療センターが今後設置されると発表した。 映像は12日撮影。(c)AFPBB News