長引く停電、住民疲弊 米被災地、猛暑追い打ち
【ロサンゼルス共同】ハリケーン「ベリル」が8日に上陸した米南部テキサス州で停電が長引き、住民は疲弊しいら立っている。集計サイトによると、12日時点で約98万の住宅や事業所で停電が続いた。州は復旧のペースを「受け入れがたい」とし、電力会社の対応を批判。猛暑が被災地に追い打ちをかけている。 ベリルは温帯低気圧になって米国を北東に進んで消滅した。米メディアによると、全米で少なくとも9人が死亡した。 「電気がいつ復旧するか分からない。ひどい」。妊娠4カ月のエリザベス・パウエルさん(19)は地元紙に怒りを隠さなかった。胎児の状態を憂い、神経をすり減らしている。