「過去の栄光だけじゃ食っていけない」競輪祭優出経験もつ55歳ベテランレーサーがチャレンジ戦で奮闘中
高松競輪場のモーニング「コイコイチャリロト杯(F2)」は20日に2日目を終了。5Rに出走した茂木和臣(55歳・埼玉=63期)に話を聞いた。 小倉の競輪祭では男女のトップレーサーが熱いバトルを繰り広げているが、今回高松を走っている茂木和臣も昔は強くて良い選手だった。 「記念の優勝はないけど、G1の決勝には2回乗っている。そのうちの1回が2000年の競輪祭で、太田の後ろを回って落車。俺が強かった時代は平原とか武田が出てくるちょっと前で、伏見がとにかくすごかった。あとは山田さんとか村上とか。平原にはS級シリーズで優勝させてもらったことはあるけど、Gの付くレースではあまり一緒にならなかったね。当時よく連係したのは太田、稲村、神山さんの3人かな」 年齢を重ねるにつれてS級のレースはほとんど見なくなったと言う茂木だが、「それでも、平原のレースはちゃんと見てる。あと森田とか。同県の選手は基本チェックしてるよ」と意外な? 埼玉愛を告白。 最後に「俺が昔強かったって言っても、過去の栄光だけじゃ食っていけない。食っていくにはここ(チャレンジ)で必死に頑張るだけ。今は選手寿命も長くなっているし、今年で55歳だけど、まだやめない。もうちょっと頑張るから」と良い表情で語った。(アオケイ・長谷川記者)