駅前市場が閉鎖後の「下高井戸駅」も、やっぱり魅力的な街だった。ついにスタバが誕生、映画館や銭湯も
2024年3月、下高井戸駅を出てすぐにある「下高井戸駅前市場」が閉鎖されたというニュースに驚いた人や、一抹の名残惜しさ&寂しさを感じた人も多いのではないでしょうか。同市場は1956年のオープン後70年近くにわたって、ほぼ当時の姿のままで地域住民に愛され続けた昭和レトロスポットでしたが、老朽化などの理由から全店が閉まり、歴史に幕を降ろしました。 【写真を見る】下高井戸駅に新しくできた「スタバ」 それでも街の火が消えてしまったわけではなく、現在も下高井戸の商店街は元気に営業中! 多くの飲食店が並ぶほか、ミニ映画館や個性的な図書館などもあり、少し歩いた先には昔ながらの銭湯もあるなど、今なお昭和の温かみとにぎやかさが息づいています。
◆下高井戸駅の基本情報:家賃相場はいくら?
下高井戸駅からは京王線が利用可能で、都内では貴重な路面電車である東急世田谷線の始発駅でもあります。京王線により新宿などへのアクセスが良いのはもちろん、世田谷線でのんびりと人気スポットの三軒茶屋へ行くこともできます。 周辺の家賃相場は駅徒歩10分以内、築年数10年以内でワンルームが約8.5万円、1LDKで約13.5万円、2LDKは約18.4万円となっています。(SUUMO、2024年12月2日確認)。世田谷線の反対側にあたる三軒茶屋より1.6~1.7万ほど安く、京王線で隣の明大前駅と比べても数千円ほど割安。電車の便利さをある程度は確保しつつ家賃も抑えたい時に検討してはいかがでしょうか。 この地域はかつて農村だった場所が、明治時代に複数の村が合併し、関東大震災後には都心からの移住者を受け入れて、現在の住宅街へと発展していきました。なお、「高井戸」という地名には由来が諸説あり、村内の小「高」い場所に「井戸」があったから、「高井堂(たかいどう)不動」という寺社があったことから……などとさまざまに言われています。
◆駅周辺の市場跡地の今。おしゃれな新スポットにはスタバも入居
下高井戸駅は明大前駅のように大がかりな駅ナカ商業施設は少なく、駅を降りたすぐ先が道幅の狭い「下高井戸商店街」となっています。この雑然とした生活感が「下高井戸らしさ」として多くの人から愛されている一方、時には混雑の原因にもなっているようです。 駅ビルは柔らかい印象の円筒形。 その駅前にかつて存在していたのが、下高井戸地域の昭和テイストの核になっていた「下高井戸駅前市場」。現在は整備が進み、跡地は更地になっていて面影もありません。それでも、市場にあったお店の一部は現在も別箇所に移転して営業中のようです。これからも長く頑張ってほしいですね。 昭和の名スポットが去り行く一方、令和の新スポットとして10月に誕生したのが、こちらの「Olive LOUNGE」。下高井戸駅に合わせたような円筒形の外周部がびっしりと緑化されており、複合施設というより小さな公園のような雰囲気です。 「TSUTAYA」などで知られるカルチュア・コンビニエンス・クラブ(CCC)と三井住友フィナンシャルグループ(SMBC)の共同企画により誕生した施設で、ビジネスや勉強に使えるシェアラウンジや「スターバックスコーヒー」などが入居しています。