「株主優待」目的の投資ってアリですか? とりあえず「損」しなければいいと思うのですが、何を意識すべきでしょうか?
新NISA制度が始まり投資も普及してきていますが、株主優待制度に魅力を感じている人も多いのではないでしょうか。本記事では株主優待制度の概要、株主優待制度を受けるためにはどうすればよいのか? 有名な株主優待銘柄や株主優待をメインにした投資ってアリ? ▼会社員で「年収1000万円」以上の割合は? 大企業ほど高年収を目指せる? だけど損はしたくないと考える人が注意するべきことについて解説します。
株主優待制度とは?
株主優待制度とは、株式会社が株主に対して品物やサービスを提供したりする制度です。優待内容は自社製品やお米、食事券、ギフト券、割引券、図書カードなどさまざまです。 ただし、企業によっては優待制度がない場合もあります。楽天証券で株主優待制度を実施している企業数を検索したところ、東証プライム企業(1643社)で688社ありました。 また、株主優待は保有株式数や保有年数によって優待内容が変わる場合もあります。基本的には長期保有または大量保有したほうがお得な優待が受けられる仕組みとなっています。
株主優待を受けるためにはどうすればよい?
株主優待は、権利確定日にその企業の株式を一定数保有することで受けることができます。ただし、権利確定日に株式を買うのではなく、権利付き最終日(権利確定日の2営業日前)までに株を買って、翌営業日(権利落ち日)まで株式を保有している必要があります。 権利確定日は優待や配当を取得する権利を保有する株主として登録される日のことで、主にその企業の決算日などが該当します。権利確定日は企業ごとに異なるので、株主優待を受けるためには自分で各企業の権利確定日を調べる必要があります。
有名な株主優待銘柄とは?
有名な株主優待銘柄としては以下のような銘柄が挙げられます。 ・イオン(株主優待カード買い物3~7%還元など) ・全国保証(クオカードまたはカタログギフト) ・日本ハムホールディングス(自社グループ製品) ・すかいらーくホールディングス(自社グループレストラン株主優待カード) ・日本マクドナルドホールディングス(食事優待券) ・KDDI(カタログギフト、2025年度からは自社関連サービスに変更) このように株主優待の内容は企業ごとに多種多様となっていますので、自分に合った株主優待を探すのも優待株投資の楽しみ方の1つといえます。