ヴィーガンになったアーティストたち、その理由、その生活とは?
ナタリー・ポートマン 週1日、菜食にするだけでも地球に貢献できる。
──肉は食べない? 畜産は環境を破壊する産業のひとつで、最も悪影響な可能性すらあります。温室効果ガスの排出、生物多様性の損失、森林破壊の原因にもなっているため、私は肉を食べません。 ──ヴィーガンになったのはいつ? 9歳からベジタリアンだったけれど、ヴィーガンになったのは10年以上前、ハーバード大学の学生時代に知り合ったジョナサン・サフラン・フォアが執筆した『イーティング・アニマル アメリカ工場式畜産の難題(ジレンマ)』(東洋書林刊)を読んでから。この本は、人間が肉を食べるようになって以降、動物たちや地球、そして人間がどんな結果になったか、工場式の畜産の残酷さ、畜産製品の生産と消費における環境コストについて書かれています。その後、私はジョナサンとクリストファー・ディロン・クイン監督で、書籍と同名のドキュメンタリー映画『Eating Animals(原題)』(2017年)を製作しました。 ──グルテン派? グルテンフリー派? グルテンは食べます。オーガニック食材を使ったパスタやピザ、ピタは大好き。 ──理想的な食生活は? 朝、目覚めたらコーヒーは飲まず、紅茶とフルーツジュースを摂る。朝食はいつもシリアル、オートミール、栄養素が豊富なアボカド中心。時間がある時は、母がよく作ってくれたイスラエルの伝統的な朝食、フムスとタヒーニのサラダを作ります。 ──良くないと思う食生活は? 自分の意見を他人に押し付けるつもりはない。私の取り組みを通して、自分たちが消費している製品についてみんなが疑問を抱くようになり、自分たちの選択をもっと意識するようになればいいと願っているだけ。週に1日、ヴィーガン食にするだけでも地球にもたらす効果はとても大きい。 ──つい手を伸ばしてしまう大好物は? 自分で作ったシナモンとアップルビネガーのパンケーキ。 ──絶対口にしない食べ物は? 牛乳と卵。それらがメスの牛や鶏からもたらされることに気付いてから、絶対に食べられなくなりました。乳牛は強制的に妊娠させられた後、人間が飲むためのミルクを採るために子牛から引き離される。鶏は年におよそ300個も卵を産むように選別されている。ありえないわ。 ──ワイン派? ヘルシーなジュース派? 選ばなきゃいけないの? どっちも好き! Natalie Portman @natalieportman 女優 1994年、映画『レオン』のマチルダ役でデビュー。2010年の『ブラック・スワン』でアカデミー賞主演女優賞を受賞。ジュリアン・ムーアとともに主演を務めた『May December(原題)』が今年、日本公開予定。