阪神・大竹、甲子園でのデーゲームで7戦5勝無敗「ご飯をゆっくり食べられる」
(セ・リーグ、阪神15-2中日、5回戦、阪神3勝1敗1分、20日、甲子園)序盤の投球には曇天の空のように重苦しさがあったが、しっかりと立ち直った。阪神・大竹は7回8安打2失点の粘投。今季2勝目を挙げ、竜へのリベンジ成功だ。 「前回悔しい内容になってチームにも迷惑をかけてしまった。早いうちにやり返すというか、そういう向かっていく気持ちで投げました」 六回途中7安打4失点で敗れた13日(バンテリンドーム)での対戦から中6日。連打で招いた一回のピンチは切り抜けたが、1―0の二回に3連打などで逆転を許し、この回までに被安打6と苦しんだ。 「もっと遊べ。遊んで投球しろ」 そこで生きたのが、二回の攻撃中に安藤投手コーチを介して受け取った岡田監督からの助言。自身も同点に追い付く適時内野安打を放つなど一挙7得点で大逆転した直後の三回以降は大変身を遂げた。速球系に狙いを絞ってきた相手に対し、最遅は89キロを計測したチェンジアップの使い分けなど工夫を凝らした。 前回登板まで打ち込まれることが目立った〝魔の六回〟も三者凡退でしのぎ、三回以降の5イニングは二塁すら踏ませなかった。指揮官は「七回までいってくれたらもう十分ですね」とほおを緩めた。 大竹は阪神加入後、これで甲子園でのデーゲームで7戦5勝無敗。この条件には一片の曇りもない。 「デーゲームは好きですね。このあとご飯をゆっくり食べられる。だから早く終わってほしい。好きです」 今季初の甲子園登板でお立ち台に上がり、大歓声でも満たされた。次回先発予定の27日のヤクルト戦も甲子園でのデーゲームだ。(須藤佳裕)