【新作!韓国ドラマ】超話題作揃い&見逃せない作品をレビュー!
そして、もうひとつ、チーム長のガンヒョン。演じているパク・ジヒョンは、『ユミの細胞たち』で、ユミとボヒョン扮するウンの恋路を邪魔したあのいけすかないキャラクター。そういえば『ブラームスは好きですか?』でも、ヒロイン、パク・ウンビンの恋を邪魔していたし、いわば永遠の恋敵キャラ。その彼女が7キロ増量して初のヒロインに挑んだのがこの役。このガンヒョンとイスの微妙に進んでいく仲間なのか恋なのかの関係性も良く、ガンヒョンが頼りにする同僚相手に対抗心をのぞかせるイスもまた可愛く。まだ6話の視聴でありますが、財閥家にも過去に曰くがありそうで、目下、今後の展開を楽しみに待っている次第。(さすらいのライター山崎)
『ドクタースランプ』/名作韓ドラ『相続者たち』ファン待望のヒューマン×ロマコメ
名作韓ドラ『相続者たち』ファン泣かせの本作を観ていて感じるのは、やはりパク×パクコンビの安心感が素晴らしいということ。マクチャンから王道ロマコメ、スリラーまで幅広いジャンルで活躍する天才子役出身パク・シネと、『花郎<ファラン>』『力の強い女ト・ボンスン』からグッと実力を開花させたパク・ヒョンシク。同級生役の『相続者たち』から約10年の時を経てまたしても同級生役で、しかも今回はラブあり。韓ドラファンなら興奮せざるを得ない展開なんですね。ふたりの安心度を表すならば、深夜に飲むココア並みの“ほっ”と感です。ドラマの題材が人生のスランプに陥った医者たちですし、心の栄養補給にはヒューマン&ロマンス韓ドラが最適解かと思う次第。1日の終わりは『ドクタースランプ』で締めたいくらいです。 時は高校時代に遡り、三度の飯より勉強命のナム・ハヌル(シネ)がソウルの学校に転入し、成績トップのヨ・ジョンウ(ヒョンシク)と出会います。初めて2位の屈辱を味わったジョンウは、なにかとハヌルを敵対視するようになるんですね。この辺りは完全なるロマコメの常套句的ストーリー。このまま希望の韓国大学に合格して、希望の医者になって、絶対に人生イージーモードで進んでいくんだな~と思いきや、現実はそう甘くなく。話は現代に戻り、なにやらハヌルは韓国大学に落ちていて、なんとか麻酔科医になったものの、教授のパワハラ・モラハラに耐える日々を送っている。あんなに強気で真っ直ぐだったハヌルが理不尽な要求にすべて応えているし、教授の便利マシーンのよう。そして限界値を超えたその瞬間、うつ病の魔の手が……。一方「ログイン美容皮膚科」の開業医として、ビジュアルを活かしながら動画でも大バズり中のジョンウ。すべてが順風満帆かと思った矢先、不可解な医療事故により一瞬で人生崖っぷち。手のひら返しでメディアに晒される日々に。そんな人生の大スランプ状態のふたりがここで再会を果たします。
現代社会の問題点を浮き彫りにする社会派要素や、ジョンウを陥れた真犯人は誰なのか?というサスペンス要素、定番のロマコメ要素が袋詰めになっていて、ミックスナッツのようなお得感なんだけれど、決して破茶滅茶にならずにいい塩梅を保てているのはシネ×ヒョンシクだからこそ。余談ですがシネはやはり泣きの演技が最高にうまく、『天国の階段』で泣きじゃくる姿に一目惚れした日を思い出しました。ヒョンシクの顔芸も(かなり)パワーアップしているので、ぜひ疲れた日の処方箋として本作をどうぞ。(エディターK)