福山市沖のナマコ密漁事件、主犯格とみられる男に求刑 仲間と共謀し407キロ密漁した疑い
広島県福山市沖でナマコを密漁したとして漁業法違反罪に問われた同市の漁業者の男(54)の初公判が20日、広島地裁福山支部であった。被告は起訴内容を認め、検察側が懲役1年、罰金50万円を求刑して即日結審した。判決は1月10日の予定。 最新の事件・事故 検察側は冒頭陳述などで、被告が違法に取ったナマコを約33万円で卸業者に売却し、不当な利益を得たと指摘。「他の漁業者が取ったナマコも取りまとめて売却しており、刑責は重い」と述べた。弁護側は反省しているとして執行猶予付きの判決を求めた。 起訴状などによると、被告は漁師仲間と共謀するなどし、同市鞆町沖など漁の許可外区域で2、3月にナマコ計約407キロを密漁した疑い。 福山海上保安署は7月、被告ら10人を同法違反容疑などで書類送検し、7人が起訴、略式起訴された。同署は、被告がナマコの密漁グループの主犯格だったとみている。
中国新聞社