秋の政治決戦、今月27日の投開票まで1週間を切りました。 候補者の訴えが日に日にヒートアップするなか、衆院選、県内3つの選挙区の選挙戦中盤の情勢からお伝えします。 BBTを含むFNN、フジニュースネットワークは20日までの2日間、全国すべての小選挙区と比例ブロックを対象に衆院選に関する世論調査を行い県内では1188人から回答いただきました。 ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。 1区の情勢ですが、FNNの世論調査の結果にこれまでの取材を加味し、総合的に分析してお伝えします。 　 選挙戦中盤の情勢は、立憲の山さんと自民の田畑さんが先行し横一線で競り合う混戦で、無所属の吉田さんが追う展開、維新の浅岡さんと共産の青山さんが苦戦し、巻き返しを狙っています。 この情勢を有権者が普段、支持している政党別に分析します。 まず、自民党支持層です。 田畑さん、5割に留まっています。 山さんに2割、それに吉田さん、浅岡さんにも支持が流れています。 次に、田畑さんの推薦が公示の2日前までもつれた公明党支持層は、田畑さん、山さんが拮抗、吉田さんも食い込んでいます。 立憲民主党は山さんが8割を固めています。 日本維新の会は浅岡さんへの支持が半数に留まっています。 共産党支持層の6割以上を青山さんが固めていますが2割は山さんに流れています。 そして、支持する政党はないと答えたいわゆる無党派層です。 最も浸透しているのが山さん、次いで、吉田さん、田畑さんの順で、5割以上が投票先を「まだ決めていない、わからない」としています。 また、年代別で見てみますと70代以上は田畑さんを支持する人が最も多い一方で、そのほか、ほとんどの年代で山さんへの支持が田畑さんへの支持を上回っています。 調査では、投票する上で重視する政策についても聞いています。 今回衆院選の争点「政治とカネの問題」を最も重視すると答えた人のうち、6割が山さんに投票するとしていて、この問題に対する批判票の受け皿の中心が山さんになっていると言えそうです。 では、県東部の富山2区を見ていきます。 富山2区は自民前職の上田さんがリード、それを立憲新人の越川さんが追う展開、共産新人の泉野さんは苦戦しています。 支持政党別に見ますと、上田さんは自民・公明の8割弱の支持を固めています。 越川さんは、立憲の8割以上を固め、維新の支持層にも浸透しています。 泉野さんは共産の6割から支持を得ています。 一方で、無党派層は7割が「まだ決めていない」と答えていて、今後のカギを握っています。 続いて、県西部、富山3区は、自民前職の橘さんがリード。 国民新人の大久保さんが追い、共産新人の坂本さんは苦戦しています。 橘さんは自民・公明支持層の8割以上を固めたほか、維新の支持層の5割からも支持を得ています。 大久保さんは国民支持層の8割以上、支援を受ける立憲民主から5割近くの支持を集めています。 坂本さんは共産の7割の支持を得ています。 富山3区も無党派層の6割近くがまだ決めていないとしていて1区、2区を含めて今後の情勢が変化する可能性があります。 選挙戦は21日を含めて残り6日、各候補の訴えはさらに加熱していくことになります。