【ウインターカップ2024】東山の瀬川琉久&佐藤凪「ウインターカップの借りはウインターカップでしか返せない」
「必ず優勝して、恩返しできるように頑張りたい」
──インターハイでの優勝は、今年の8月に亡くなられた田中幸信コーチへの恩返しにもなりました。 瀬川 僕が1年生の頃、東山はずっと勝てずにいました。いざ新チームになって挑んだウインターカップの京都府予選で負けてから、田中コーチは近畿の新人戦まで毎日指導に来てくれるようになりました。そこで東山は一気に変わり強くなったので、本当に感謝の気持ちしかないです。日本一になった姿を直接見せられなくて残念な部分はありますが、田中コーチへの思いも背負って挑んだ大会だったからこそ、インターハイでは日本一になれたのかなと思います。 佐藤 僕が田中コーチと過ごした時間はとても短いですが、琉久さんが不在で苦労している時に、「お前はできるぞ」と自信を持たせてくれる言葉を常にかけてくれました。亡くなったことはショックでしたが、僕たちの頑張りが田中コーチに必ず届くと信じてインターハイに臨んだので、優勝が恩返しになったと思います。でも、やっぱり田中コーチもウインターカップで優勝してる姿を見たいと思うので、必ず優勝して恩返しできるように頑張りたいです。 ――瀬川選手にとってはウインターカップが高校バスケの集大成になります。 瀬川 入学前からウインターカップで日本一を取りたいと思っていました。1年時は京都府予選で敗退して、ウインターカップに出られずに本当に悔しい思いをし、優勝を目標に挑んだ去年は気の緩みからベスト8で終わってしまいました。『負け』は今まで存分に経験してきたので、最後は勝って終わりたいです。 ──佐藤選手は今回のウインターカップにどんな思いで臨みますか。 佐藤 インターハイを優勝したことよりも、去年のウインターカップの負けが強く残っているくらい、すごく悔しい思いをしました。やっぱりその借りを必ず返したいです。琉久さんと一緒にバスケができる最後の大会でもあるので、必ず優勝させて3年生を送り出したいと思っています。