南ア民間部門の成長持続、10月PMIは3カ月連続50上回る
[ヨハネスブルグ 5日 ロイター] - S&Pグローバルが5日発表した10月の南アフリカの民間部門の購買担当者景気指数(PMI)は50.6で前月の51.1から小幅低下したものの、好不況の分かれ目である50を3カ月連続で上回った。 新規受注は増加基調を維持し、その期間は2022年半ば以来最長となった。10月は工業と卸売・小売業で受注が拡大する一方、建設業とサービス業が伸び悩み、全体として鈍化した。 通貨ランド高、燃料価格や金利の低下により、投入コストは4年以上ぶりに低下。企業は販売価格を引き下げ、顧客消費を押し上げた。 S&Pグローバル・マーケット・インテリジェンスのシニアエコノミスト、デビッド・オーウェン氏は「10月も南アフリカ経済は好調だった。調査データは、インフレ圧力低下のさらなる証拠となった」と述べた。 雇用は5カ月連続で減少。売上高が増加したものの、企業はコスト管理を重視した。しかし需要の回復と借入コスト低下を背景に在庫が増加し、資材購入は5月以来初めて増加した。 調査では、政治的安定や電力供給の改善を主因に52%が来年にかけて生産が増加すると予想した。ただ国内港湾の混雑による配送遅延が続くなど、課題は残っている。