【独自】「3度目チャレンジしたい」維新・馬場代表『大阪都構想』へ意欲 吉村代表・横山幹事長も否定せず 「しつこい!」と言う大阪市民も
日本維新の会・馬場伸幸代表は10日、関西テレビの独自インタビューに応じ、いわゆる「大阪都構想」への3度目の挑戦に意欲を示した。維新の幹部が3度目の挑戦について具体的に言及するのは初めてで、今後、波紋を呼びそうだ。 「3度目チャレンジしたい」維新・馬場代表『大阪都構想』へ意欲 日本維新の会 馬場伸幸代表:3度目のチャレンジはさせていただきたいと考えています。大阪都構想を完全に諦めることにはならないと断言しておきます。 10日午後、関西テレビの独自インタビューに応じた、日本維新の会の馬場伸幸代表。意欲を示したのは、いわゆる「大阪都構想」への3度目の挑戦について。 これまで2度、住民投票で否決されている「大阪都構想」。 なぜ馬場代表は、また、この構想を提唱したのか、聞いてみると… 日本維新の会 馬場伸幸代表:(これまでの住民投票の)中身を見るとほぼ50:50、五分五分なんです。住民の中にはいまだに大阪都構想やってほしいんだと、大阪の統治機構を変えてより大阪を元気にして、そこから全国を大改革していくべきだという方もたくさんいらっしゃいます。 今、大阪がうまくいっているのは、大阪府知事、大阪市長いずれも維新の会がお預かりしていることが大きな原因になっていると思います。(府市が)同じ方向を向いて、協力し合ってやっていく。これを担保するには『大阪都』という全く別の入れ物を作らなければならない。
■維新の看板政策「大阪都構想」 過去2度の住民投票 2度とも否決
いわゆる「大阪都構想」。大阪府と大阪市の二重行政の解消を掲げ、大阪市を廃止し、複数の特別区に再編するという維新の看板政策だったが… 大阪市 橋下徹市長(当時)2015年:最後、この結果は本当に悔いなし、リベンジはないです。 大阪市 松井一郎市長(当時)2020年:敗因につきましては、僕の力不足です。 大阪市民の住民投票で2度にわたって僅差で否決され、当時の橋下徹大阪市長と松井一郎市長がそれぞれ政界を引退している。
■2度目否決「挑戦することはもうない」と言っていた吉村代表 3度目を否定はせず
大阪維新の会代表 吉村洋文大阪府知事 2020年:僕の力不足。だから僕自身が大阪都構想に政治家として挑戦することはもうありません。もうやり切ったという思いです。 2度目の否決の際、3度目の挑戦をはっきり否定していた、大阪維新の会代表・吉村府知事は… 大阪維新の会 吉村洋文代表:今も考え方は変わらないです。3回目の都構想というのであれば、僕は何らかの民主的プロセスが必要だという風に思っています。僕自身でいくと、やはりまずは、世界的なプロジェクト・イベントである万博が10カ月後に迫っていますから、そこに注力すべきだと。その後、何が起こるかっていうのは、僕自身もまだ分からないっていうところです。 2度否決されていることから、3度目をやる場合は、何らかの民主的なプロセスが必要だとした上で、万博後の住民投票の実施については、否定しなかった。 また、大阪維新の会幹事長・横山市長も、「万博に向けて全力で取り組みたい」と述べた上で… 大阪維新の会 横山英幸幹事長:将来的な話の可能性までは議論はできてないですけど、ただ、今時点で何も議論は動いていない。実施の有無含めて現段階では白紙でございます。 横山幹事長も同じく3度目の実施そのものは否定しなかった。