ブレーキから“キーキー”音がするけれど、大丈夫!?
ブレーキパッドが完全摩耗していたら一大事!!
近年のバイクの多くが装備している油圧式ディスクブレーキでは、レバーやペダルを操作してブレーキをかけた時に、ディスクローターの辺りから“キーッ”と音がすることがあります。これは何らかのトラブルなのでしょうか? ブレーキは安全に大きく影響する重要な保安部品なだけに、気になるところです。 【画像】「えっ…!」これが「ブレーキがキーキー」鳴る原因です! 画像で見る(9枚)
ブレーキをかけた際のディスクローター付近から鳴る音は、いくつか原因が考えられます。中でも絶対に放置してはいけない重大なトラブルが、「ブレーキバッドが完全に摩耗した状態」です。 油圧式ディスクブレーキは、ディスクローターにブレーキパッドを押し付けた摩擦によって制動力を生み出しますが、ブレーキパッドは摩擦によって少しずつ削れて減っていきます(厳密にはディスクローターもごく僅かに削れる)。 ブレーキパッドは金属の板に摩擦材が貼り付けられており、その摩擦材が完全に摩耗して無くなってしまうと、ブレーキをかけた際にパッドの金属の板が直接ディスクローターと接触してしまいます。すると“ギーッ”とか“ジャーッ”という感じの、いかにも金属同士が引き摺る(引っ掻く)ような、嫌な音がします。 ブレーキキャリパーを覗いてブレーキパッドをチェックし、パッドの摩擦材が完全に摩耗していたら、音の原因はまず間違いなくコレでしょう。
もしブレーキパッドが完全に摩耗している場合は、直ちにパッドを交換する必要があります。というか、この状態で走ってブレーキをかけると、ディスクローターが削れて傷つき、最悪の場合はパッドの金属板とディスクローターが焼き付いてブレーキがロックする危険もあるので、絶対に乗ってはいけません。まずはバイクショップに連絡して、対処(引き取りに来てもらうなど)を相談しましょう。 そして、こんな状態にならないように、ブレーキパッドの残量は日常的にチェックしましょう。ちなみにパッドの残量は最低でも1mm、できれば2mmの段階での交換を推奨します。