北稜―立命館宇治　三回裏立命館宇治、藤川のスクイズで三塁走者岡田が生還=2024年10月5日午後0時14分、わかさスタジアム京都、西崎啓太朗撮影

　秋季京都府高校野球大会（府高校野球連盟主催、朝日新聞社など後援）の準決勝が5日、わかさスタジアム京都であった。龍谷大平安が13―3で山城を破り、立命館宇治は7―0で北稜に勝利した。ともにコールド勝ちで近畿大会出場を決めた。決勝は6日正午から。山城と北稜は6日午前9時半から近畿大会の残り1枠をかけて戦う。いずれも同球場で。 【写真】先発した北稜の川合投手=2024年10月5日午前11時53分、わかさスタジアム京都、西崎啓太朗撮影 　■初の準決勝、北稜エース「仲間の支えで」 　1980年創部の北稜が、京都府の大会で準決勝を戦うのは春夏を含めて初めて。「序盤はリズムよく投げられていたのに」。左腕エースの川合玲鳳（れおん）さん（2年）は、三回の7失点を悔しがった。 　最速120キロ台の直球とカーブ、スライダーを織り交ぜ、一、二回は立命館宇治打線を三者凡退に抑えた。ベンチに戻るとき、手をたたいて喜んだ。 　三回、相手が試合の流れをつかむ。スクイズで先制され、押し出し四球などで追加点も許した。さらに2死満塁のピンチで6番打者・車谷天（そら）さん（同）に投じた初球が甘く入る。左越えの満塁本塁打。「完璧な放物線を打たれてしまった」と肩を落とした。 　四回で降板し、試合はコールドで敗れた。それでも、川合さんは「部員の支えがあったから、ここまで来られた」と前を向く。 　チームのテーマは「練習は厳しく、試合は明るく」。気持ちを切り替えて、6日の3位決定戦に臨む。（西崎啓太朗）