セブン銀の7-9月純利益は77%減、特別益計上の反動-本業は堅調
(ブルームバーグ): セブン銀行は8日、2024年7-9月期(第2四半期)の連結純利益が前年同期比77%減の63億円だったと発表した。前年同期に特別利益を計上した反動で減益となった。
発表資料によると、同期の経常利益は同11%増の96億円。国内のATM事業は台数・件数ともに堅調に伸長したとしている。前年同期には、電子マネー「nanaco(ナナコ)」とクレジットカードの発行・運営を手がけるセブン・カードサービスの連結子会社化に伴う特別利益215億円を計上していた。
24年4-9月期累計の連結純利益は同66%減の109億円となり、通期予想(195億円)に対する進捗(しんちょく)率は56%となった。
親会社セブン&アイ・ホールディングスの井阪隆一社長は10月の記者会見で、セブン銀について「最適な資本関係など複数の戦略的施策を検討していく」と説明した。セブン&アイはカナダのアリマンタシォン・クシュタールから買収提案を受ける中、従来の多角化戦略から脱却する姿勢を打ち出している。
複数の関係者によると、セブン&アイは傘下のスーパー2社が保有するセブン銀株を売却し、グループでの持ち分を25年2月末までに約38%に引き下げ、連結対象から外す検討をしている。
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Hideki Suzuki