ヤンマーが基本設計承認を国内初取得、「舶用水素燃料電池システム」の性能
ヤンマーホールディングス傘下のヤンマーパワーテクノロジー(大阪市北区、田尾知久社長)は、舶用水素燃料電池システムに関する基本設計承認(AiP)を日本海事協会から日本で初めて取得した。同システムは複数台の並列が可能なほか、燃料電池モジュールの搭載数を変更することでさまざまな出力に対応できる設計が特徴。既に商品化しており、一層の受注に向けた提案を強化する。 【写真】商船三井などがAiPを取得した「水素燃料多目的船」 一つの舶用水素燃料電池システム当たりの最大出力は300キロワット。二酸化炭素(CO2)や窒素酸化物(NOX)を排出しないほか、低振動、低騒音、排ガス臭もなく、快適な乗り心地を実現する。 2023年10月には、商船三井グループなどが出資するモテナシー(東京都千代田区)が運営する旅客船「HANARIA」向けに初出荷された。