ジェームズ・フランコ、性的虐待疑惑で友情崩壊 20年来の親友セス・ローゲンから絶交されたことを語る
性的虐待や未成年との交際で告発されたことをきっかけにキャリアが著しく低迷しているジェームズ・フランコ。かつての大親友、セス・ローゲンから絶交されたことを認めた。
「Me Too」運動の中で、多くのハリウッドセレブの性的虐待や暴行が暴露された。ジェームズ・フランコも告発されたセレブの1人である。2018年に5人の女性たちが映画の撮影中にフランコから性的虐待やハラスメントを受けたとマスコミに暴露。翌年には2人の女性がフランコを提訴、彼が自分で設立した映画学校を利用して「教育という名のもとに多くの若い女性たちを個人的にも仕事上でも性的搾取している」と訴えた。フランコは彼女たちの主張を否定していたが、2021年に示談で解決。220万ドル(約3.4億円)を支払った。
この事件は20年来の親友で、ドラマ「フリークス学園」や映画『スモーキング・ハイ』をはじめ数々の作品でコラボしてきたセス・ローゲンとの関係にも影響を及ぼした。疑惑が浮上した当初、ローゲンはエンタメサイト「ヴァルチャー」にフランコを支持すると発言。彼とのコラボは今後も続けていくと話していた。しかしその後態度が一変。新聞「サンデータイムズ」にフランコと「今後一緒に仕事をする計画はない」「このインタビューで彼との友情を明確にできるかどうかわからない」と語っていた。
どうやらローゲンはこの言葉通りに行動したよう。フランコが最近ウェブサイト「バラエティ」のインタビューに応じ、これまで沈黙を守っていたローゲンとの関係について語った。フランコ曰く「セスとは話していない。彼のことは大好きだし20年間一緒にいられたけれど、もう終わったんだと思う」。さらにフランコは、関係修復を試みて自分から彼に連絡を取ったことも告白している。「努力しなかったわけではない。彼が私にとってどれほど大切な存在であるかは彼に話してある」。
ローゲンはフランコのこの発言に対して沈黙を守っている。しかしローゲンの関係者は、フランコが彼を責めるような発言をしたことが許せなかったよう。新聞「デイリーメール」に「ローゲンがフランコと再び友達になるようなことは絶対にない」「ローゲンはひどい行いで非難された人とは関わりたくない。彼はフランコを冷たく突き放さなくてはならなかった」とコメント。非があるのはフランコの方だと念を押している。
フランコは現在、18歳年下の女優イザベル・パックザドと順調交際中。また訴訟以来2作目の作品となる『Hey Joe(原題)』がローマ国際映画祭でプレミア上映され、まもなくイタリアで公開される。かつてはハリウッドきっての知性派と言われ、アカデミー賞授賞式の司会も務めたフランコ。プライベートに続いて、キャリアもこの作品で復活するのか注目が集まっている。