愛媛大、1級建築士受験資格に対応 26年度コース設置
愛媛大は16日、2026年度から工学部に1級建築士の受験資格に対応したコースを設置すると発表した。県内には1級建築士を養成できる教育機関はなく、県や建築関連団体からの強い要望に応えた形だ。建築物の設計・施工を手がけるだけでなく、総合的なまちづくり能力や空間デザイン力を持つ技術者、設計者らの育成を目指す。 愛媛大によると、土木や環境分野を学ぶ「社会デザインコース」を「建築・社会デザインコース」に変更し、定員を25人から30人に増やす。既存の自然科学・社会基盤工学やデザインに加え、建築系などの科目を新設し、受験資格の必要単位を満たす。新規に教員3人を採用し、県職員や業界団体の関係者も非常勤講師として授業を担当する予定。関係機関への申請や、県内高校に対する説明会なども順次行う。
愛媛新聞社