女子高生が地下鉄線路立ち入り動画投稿 関係者「感電の危険」訴え
動画拡散、行為注意する書き込み殺到
インターネット短文投稿サイトのツイッターに9日午後、名古屋市営地下鉄名城線の砂田橋駅(名古屋市東区)のホームで、女子高校生が線路内に立ち入る様子を記録した動画が投稿された。動画は拡散され、行為を注意するなどの書き込みが殺到。投稿者は自らのアカウントごと削除した。地下鉄を運行する同市交通局によると、生徒は地下鉄車両へ電気を送る給電レールを覆うカバーを踏んでいた。同局関係者は「感電などの危険があり、何があっても線路内には立ち入らないでほしい」と、あらためて強く注意を呼びかけている。
学校「お叱りの電話多数いただいている」
投稿された動画は、制服姿の女子高校生1人が同駅の大曽根方面行きホームと本山方面行きホームを区切る壁の境目あたりから線路上に降りて、ホームによじ登る様子が記録されている。 関係者の話によると、動画投稿に関わったのは同市内の高校に通う女子生徒の1年生3人。9日午後1時30分ごろ、3人が「ツイッターに動画を載せて大変なことになった。ふざけてやってしまった」と、担任に線路立ち入りや動画投稿について打ち明けた。 アカウント削除については、動画投稿後にコメントが多数届いたために、動揺して消したという。深く反省しつつも、泣き崩れるなど精神的に落ち込んだ状態だという。3人の保護者への説明や、県警の事情聴取、市交通局に対する説明は、同日中に終えた。 学校では、近日中に全校集会を開いて今回の事案を説明し、マナーやモラルのある行動を呼びかけるという。3人は後日、同駅などに謝罪へ行くことにしている。学校関係者は「お叱りの電話などを多数いただいている。多方面に迷惑をかけてしまい申し訳ない。生徒への指導を徹底する」と話している。
電圧は直流600ボルト 感電の危険
市交通局が今回のことを知ったのは同日夕、通報を受けたとされる県警からの連絡だった。ホーム上には通勤通学ラッシュの朝と夕方の時間帯に係員が常駐するが、今回の動画撮影は係員がいない時間帯に行われたという。 同線には走行用のレール脇にサードレール(3本目のレールの意味)と呼ばれる給電用レールがある。このレールと車輪のあたりから出るバーが触れて、車両に電気が供給される仕組みだという。 サードレールはプラス極となり、電圧は直流600ボルト。感電の危険があることから、サードレールは木製のカバーで覆われている。投稿された動画では、生徒がサードレールのカバーに足を着き、その後マイナス極となる走行用レールに立ってから、ホームによじ登る様子が確認できる。