ビーグル“バロン”の挑戦 犬種縛り撤廃で嘱託警察犬の審査会に初参加! 競技会で賞を取るほど優秀なはずが…審査会は思わぬ展開に
そんなバロンが受けるのは“臭気選別”という審査。人間の匂いのついた布を嗅ぎ、同じ匂いがついた布を10メートル先の台からとってきます。 訓練が始まると、訓練士・境井さんの指示に従い、布の匂いをよ~く嗅いで、台へ向かうバロン。正解は左から2番目の布ですが…見事、正解の布をくわえて戻ってきました! 集中して、その後も正解を選んでいきます。 しかし、ときには気が散ることもあるのか、布をくわえず戻ってきてしまうことも。 一宮ドッグスクール 境井文男さん: 「台まで行って(布)キレをくわえてくれればいいんですけど、今日見ていると、ちょっとそこが不安ですね」 果たしてバロンは合格することができるのでしょうか…。
緊張の審査会 バロンがまさかの行動に…!?
迎えた審査会当日。受験した全53頭のうち7頭が新たに受験資格を得た犬種でした。 そして、いよいよバロンの出番です。審査は全部で4回行われますが、バロンは練習通り正解の布をとってくることができるのでしょうか…。
1回目。匂いをしっかり嗅いで、台までまっすぐ走ります。真ん中が正解の布でしたが、バロンがくわえたのは左から2番目。不正解の布でした。
気を取り直して2回目に向かったのですが…なんと台を飛び越えて戻ってきてしまいました。もう一度向かいますが、またジャンプ…。 残念ながら、バロンはこれ以降の審査には進むことができませんでした。
一宮ドッグスクール 境井文男さん: 「初めての場所で台まで行って探して持ってきて、よかったですけど、2回目ははしゃぎすぎちゃって予想外でしたね」 バロンは残念な結果でしたが、指定7犬種以外でも優秀な成績を上げた子もいました。愛知警察の堀江警部も「次回の審査会にはより多くの犬種のワンちゃんに参加してもらって、さらに優秀な警察犬を発掘していきたい」と話し、警察としては収穫があったようです。
全国ではバロンの先輩となる7犬種以外の嘱託警察犬が、すでに活躍しています。石川県警では10年前から犬種制限を撤廃していて、8年前に7犬種以外では初めてとなるミニチュアシュナウザーが任命。それ以降もミニチュアダックスフントなどが合格し、ここ数年は全体の4分の1が7犬種以外になっていて、実際に行方不明者の捜索などで活動しているということです。 来年もバロンは挑戦するそうです。諦めずに頑張れ!