気象予報士だけではない? 元アナが語る「生放送で泣きたくなる瞬間」
泣いてしまうアナウンサーは珍しくない
このように生中継中にいろいろなことが頭をよぎって泣いてしまうことは、入社年数の浅いアナウンサーにはたまにあることだ。先月ラジオのニッポン放送を退社し、現在フリーアナウンサーの五戸美樹さん(29)は、入社後に初めて任されたラジオ番組の生中継で泣いてしまった経験を持つ。
大学3年生からアナウンススクールに通い、最高千倍を超える難関のアナウンサーの就職試験に連戦連敗しながらもひたすら試験を受け、ニッポン放送に入社した五戸さん。初中継の日を言い渡されてから、事前に取材を重ね、練習を繰り返し、諸先輩からのアドバイスや励ましの言葉を胸に、当日を迎えた。五戸さんはそんな過去の日々を振り返り、「嬉しくて泣いてしまった」のだと振り返る。状況はそれぞれ違うが、生中継中にいろいろな思いが湧き出て泣いてしまう、という新人アナウンサーは珍しくない。
ベテランアナも感極まって・・・
一方、経験を積んだアナウンサーたちも、時には涙してしまうこともある。スポーツ中継で、感極まって泣いてしまうアナウンサーは、想像しやすいのではないだろうか。2003年11月10日のバレーボールW杯、ポーランド戦では、フジテレビの森昭一郎アナウンサー(44)が、ヒーローインタビューで泣きだしてしまい、機転を利かせた高橋みゆき選手がマイクを受け取って話し出すという、当時話題になったハプニングもあった。
アナウンサーも人間である
感情の起伏をできるだけ表に出さず、事実を正確に伝える役割を求められるアナウンサー。とはいえ、アナウンサーも人間である。間違えてしまい、思わず泣きたくなるようなこともあるし、感極まって泣いてしまうことも少なくない。生放送にはハプニングは付き物。間違えても、落ち着いて訂正し、ゆっくり話し始めれば問題はない。気象予報士の女性には、ぜひまた元気に笑顔で復帰してもらいたい。 (山田恵介・元地方テレビ局アナウンサー)