那須川天心、世界挑戦は「徐々に徐々に、着実に」 現在の立ち位置見据え「1歩1歩やっていく」【ボクシング】
社会貢献活動に取り組むアスリートや企業を表彰するHERO’s AWARD2024の表彰式が16日、東京都内で行われ、ボクシングからWBOアジアパシフィック・バンタム級王者の那須川天心(26)=帝拳=が受賞した。児童養護施設の支援や、能登半島地震へのポケットマネー寄付など、多くの手段で社会貢献活動を行っていることが評価された。 ◆ボクシングデビュー戦、入場した那須川天心【写真】 「神童」と呼ばれたキックボクシングからボクシングに転向して5戦(全勝2KO)だが、世界ランカーを含む強敵に完勝していることからWBA2位、WBC3位と世界ランク高位につける。一方で、陣営は経験がまだ足りないとして世界挑戦は来年末ごろにする計画だ。 同じバンタム級では15日にIBF王者・西田凌佑(六島)が大阪市で行われた初防衛戦に7回KOで勝利。同級の主要4団体の世界王者はすべて日本人という状況が続くことになった。 表彰式後に取材に応じた那須川は「(日本人独占が)続いたことはうれしく思うけど、この状況をどうしようみたいのはあんまりないです」とコメント。「いずれ世界タイトルマッチを、日本人か海外の人であろうがやる。僕が(世界王座について)言えるのはそこから。徐々に徐々に、着実に。うん、1歩1歩やっていくだけです」と、現在の立ち位置を謙虚に見据えていた。
中日スポーツ