井上尚弥「この先の自分のキャリアも楽しみに」全米記者協会授賞式の年間MVPスピーチ
プロボクシング4団体統一スーパーバンタム級王者井上尚弥(31=大橋)が全米ボクシング記者協会(BWAA)に選出されていた23年の年間最優秀選手賞(MVP=正式名称シュガー・レイ・ロビンソン賞)の授賞式に出席した。6日(日本時間7日)、米ニューヨークで行われた授賞式を兼ねた夕食会には約200人が出席。所属ジムの大橋秀行会長(59)、契約を結ぶ米プロモート大手トップランク社ボブ・アラムCEOらと同じテーブルに着席した。 ブラックで統一されたスーツ姿で登壇した井上はBWAAジョセフ・サントリキート会長から大理石でできたMVP盾、19年に授賞していたBWAA年間最高試合賞記念ベルト、創刊100年以上の歴史と権威のある米老舗専門誌ザ・リングのダグラス・フィッシャー編集長からも同誌認定スーパーバンタム級王座ベルト、同誌の23年の年間最優秀選手賞のベルトを贈呈された。 スピーチでは珍しく冒頭で練習してきた英語を駆使し「こんばんは。今夜、この授賞式に出席できて光栄です。ありがとうございます。ここからは英語が上手に話せないので、ここからは日本語でお話しますことをお許しください」とあいさつ。その後、日本語で「今日、この場に立たせていただくにあたり、BWAAのサントリキート会長をはじめ、投票していただいたBWAAの会員のみなさま、トップランクのボブ・アラムCEO、帝拳プロモーションの本田会長、大橋プロモーションの大橋会長にあらためて感謝を申し上げます」とお礼の言葉を述べた。 昨年を振り返り「2023年は自分にとって、もっとも大きなチャレンジの年でした。スーパーバンタム級に上げ、いきなり2団体統一チャンピオンのスティーブン・フルトンとのタイトルマッチ、そして12月の2団体統一王者であるマーロン・タパレスと、どちらも簡単な試合ではなかったですが、無事に勝つことができました。そうした結果を今回、みなさんに評価していただき、すごくうれしく思います。この先の自分のキャリアも楽しみにしていてください。今日はありがとうございました。THANK YOU VERY MUCH」と笑顔を浮かべていた。