xAI、画像生成もできるGrok-2 Betaをリリース。X有料会員向け
X(Twitter)は、AIの推論能力を改善したGrok-2およびGrok-2 miniのベータ版をリリースした。Xの有料サブスクリプションであるX PremiumおよびX Premium+登録者が利用できる。 AI PCの全世界出荷台数、2024年Q2は880万台に到達。今後も急増の見通し Xは発表において「Grok-2の早期プレビューをリリースできることをうれしく思う。Grok-2は、テキストチャットやコーディング、推論における自由な機能を特徴とし、以前のGrok-1.5から大きく進歩した」と述べた。また「AnthropicのClaude 3.5 Sonnetと、OpenAIのGPT-4 Turboの性能を上回る」とも主張している。Grok-2、Grok-2 miniは、今月中にはEnterprise APIを通じて開発者にも公開される。 また、Grok-2の画像生成機能にはStable Diffusionの元メンバーらが設立したBlack Forest LabsのFLUX.1が使われている。 ただGrok-2では、多くの画像生成AIで制限されている政治家を描いた画像が出力できることが確認されており、TechCrunchは、そのまま放置しておけば誤情報を生み出すためのツールに悪用されることが容易に想像できるため、おそらく関係各所からこの機能の制限するよう圧力がかけられる可能性が高いと指摘した。なお、Grokで生成された画像データにAI生成であることを示すメタデータが漉き込まれているかどうかもわかっていない。 Twitter~Xに詳しいアプリ研究者Nima Owji氏は、Grok-2がコード生成、テキスト生成、ニュース要約などの分野で以前より優秀になっていると述べている。ただその根拠となるものは示していない。 xAIはGrok-2およびGrok-2 miniについて、Xのサービスにおける検索機能の改善、投稿分析、返信機能などに利用する形で導入する計画だとしている。 Source: xAI via: TechCrunch
Munenori Taniguchi