錦織圭 全仏OP思い出はジュニアV、全仏Jr出場権争いが日本で初開催「活用してもらいたい」<男子テニス>
ローランギャロス・ジュニア・シリーズ by ルノー
16日から20日に第一生命相娯園テニスコートで男女シングルスの優勝者には2025年の全仏オープンジュニア・本戦ワイルドカードが授与される「ローランギャロス・ジュニア・シリーズ by ルノー」のアジアシリーズが日本で初開催される。開催に先立ち、15日にはオープニング・セレモニーが開催され、トーナメント・アンバサダーの錦織圭が登場した。 【 錦織圭「日本、ジュニアは強いのに…」】 今大会には2025年の本大会出場時点で17歳以下の選手が出場する。トーナメント・アンバサダーには錦織が就任し、全仏オープンジュニアを目指す子どもたちのチャンスと経験の場をサポート。大会初日の16日にはジュニア選手へのアドバイスも行う。 今大会はフランステニス連盟(FFT)が、アジアテニス連盟(ATF)と日本テニス協会(JTA)と協力して開催される。開催国であるJTAは「日本でローランギャロス(全仏オープン)を開催することは、日本のみならずアジアのジュニア選手の育成や強化の観点で意義深いことと感じております。会場である第一生命相娯園テニスコートは屋外型レッドクレーコートのため、出場される選手はレッドクレーでの試合経験を通じてさらなる成⻑・飛躍を楽しみにしています」と期待を寄せている。 この日、プルマン東京田町ホテルで行われた、オープニング・セレモニーには錦織とスペシャルゲストの松岡修造氏らが登場。錦織は「この大会が日本でできるということで自分自身が参加させてもらえるということはとても嬉しいですし、こういった機会を特に日本のジュニアたちには大いに活用してもらいたいです。自分がジュニアの時には日本にいて外国の選手とプレーできる機会ってなかなかできなかったので、特にこのクレーでローランギャロスへの一歩目を踏み出せるという意味では凄く大きな大会になると思います」とコメントした。 また会場で行われた囲み取材では、自身の全仏オープンでの思い出について語った。 「きっかけとなったのは、ジュニアのダブルスの優勝(2006年)でした。それまであまりシングルスでグランドスラムジュニアの時にいい結果を残せなかったので、その中で唯一優勝できたのがダブルスで、意外とそれが結構自信になりました」 「その後はいい試合もたくさんあって、悔しい試合も同時に多くありましたけど、そういう苦い思い出もなんとか経験にできてるかなと思います。ツォンガの試合だったり、マレーとやった試合だったりいくつか思い出に残っている試合はあります」 【大会概要】 大会名:ローランギャロス・ジュニア・シリーズ by ルノー 日程:2024年10月16日(水)~10月20日(日) 会場:第一生命相娯園テニスコート(世田谷区給田1-1-1) サーフェス:レッドクレーコート ドロー:男女16ドロー 出場資格:2025年出場時点に17歳以下の選手 試合方式:10月16日~18日 4名1グループによるラウンドロビン戦を行う。 10月19日~20日 グループ1位の選手が決勝トーナメントへ進出。準決勝、決勝を戦う。 ※男女優勝者は2025年全仏オープンジュニア大会の本戦ドローへの出場権が与えられる。 【会場について】 第一生命相娯園テニスコートは2022年に誕生した、FFT監修、JTAプロデュースの本格的赤土コート。クレーコートシーズンはナショナルチームもトレーニング拠点としている。毎年、全国小学生テニス選手権(全小テニス)も開催されている。 【大会開催の背景】 今大会がアジア地域で開催される理由は、プロのトップ選手の中でヨーロッパや北アメリカ出身選手は多く存在するが、それと比較してアジア出身選手が少ないのが現状となっている。プロテニスを束ねるATP、WTA及びITFにおいて、さらにアジアの選手を多く輩出したいという目的が、開催の背景にある。 【選手選考方法】 アジア出身でITFランキング上位6名(男女)が自動的にローランギャロス・ジュニア・シリーズ by ルノー東京大会の出場資格が得られる。 日本はホスト国枠として男女各4名の選手の枠が与えられる。カザフスタン及び中国の予選大会からは男女各4名の選手が東京大会の出場権を得られる。 残り4つのワイルドカードは錦織が男女1名ずつ、ATFが男女1名ずつを選び、ローランギャロス・ジュニア・シリーズ by ルノー東京大会が開催される。 【大会アンバサダー錦織圭からのコメント】 「アジア地域でのテニスのプロモーションができることを嬉しく思います。ローランギャロスとFFTがアジア地域のテニス発展のために今回、日本で大会開催してくれることに感謝したいと思います。今から大会が待ち遠しいです」 【トーナメント・ディレクターからのコメント 】 「2年間南米での大会実施をし、ローランギャロス・ジュニア・シリーズをアジア進出できた事を素晴らしく思います。ローランギャロスをそのまま東京に運んでくる気持ちでジュニア選手たちには貴重な経験の場を作りたいと思います。大会アンバサダーの錦織選手も常にローランギャロスでは素晴らしい結果を出しており、それらの経験やクレーコートに関する知識をジュニア選手たちと分かちあう事で選手たちのさらなる進化を期待しています。今後この大会がジュニアの世界でメインイベントとなれる事を望んでいます」 【表彰式のプレゼンターに伊達公子】 10月20日(日)に行われる表彰式のプレゼンターとして、世界ランキング4位をマークした伊達公子が登壇し、入賞したジュニア選手たちを激励する。
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