霧島山(新燃岳)に火口周辺警報 噴火警戒レベル2に引き上げ
新燃岳では、火山活動が高まった状態となっていることから、本日(12日)11時00分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルをレベル1(活火山であることに留意)からレベル2(火口周辺規制)に引き上げました。新燃岳火口から概ね2kmの範囲では、大きな噴石などに警戒してください。
火山活動の状況
福岡管区気象台と鹿児島地方気象台は、新燃岳で火山活動が高まった状態となっていることから、本日(12日)11時00分に火口周辺警報を発表し、噴火警戒レベルをレベル1(活火山であることに留意)からレベル2(火口周辺規制)に引き上げました。 新燃岳では、10月下旬頃から火口直下を震源とする火山性地震が増加しています。 GNSS連続観測では、11月頃から、新燃岳付近の地下の膨張を示すと考えられる基線のわずかな伸びが認められます。霧島山を挟む長い基線では、霧島山深部の膨張を示すような変化は認められません。 監視カメラによる観測では、新燃岳火口の噴煙及びその周辺の地熱域の状況に特段の変化は認められません。 新燃岳では、火山活動が高まっていることから、新燃岳火口から2kmの範囲に影響を及ぼす噴火が発生する可能性があります。 ■対象市町村等 以下の市町村では、火口周辺で警戒をしてください。 宮崎県 :小林市 鹿児島県:霧島市
防災上の警戒事項等
弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概ね2kmの範囲では警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。
噴火警戒レベルについて
噴火警戒レベルとは、火山活動の状況に応じて「警戒が必要な範囲」や「とるべき防災対応」を5段階に区分して発表する指標です。 噴火の際には、気象庁や自治体から、火山活動や避難についての情報が発表されます。こまめに情報を確認しましょう。
日本気象協会 本社 日直主任