三井寿は「ひさちん」と呼ばれるはずだった?『SLAM DUNK』ちょっとビックリだった「アニオリ展開」
■シュート2万本の練習期間に起きていた青春エピソード
最後は、桜木のシュート2万本の練習期間に起きていた、アニメオリジナルの青春エピソードを紹介する。 インターハイを10日後に控え、静岡へ合宿に向かった湘北メンバー。一方、桜木は安西先生とともに神奈川に残り個人練習をすることに。晴子や桜木軍団の協力もあり、桜木がシュート2万本をやり遂げるという展開は、原作の漫画でも描かれていた名エピソードだ。 アニメ第95話「花道の最も熱き一日」、個人練習の過酷さに倒れ込む桜木、それを見かねた晴子は、気分転換に桜木を夜の縁日に誘う。こうしてこの話数では、縁日で起きた出来事を含めたアニメオリジナルの展開が続いていく。 縁日で晴子と二人っきりになり、ここぞとばかりに告白しようとする桜木。さらにはチンピラに絡まれたところを桜木軍団が駆けつけてくれるアツい展開、そして最後には、安西先生が差し入れしてくれたスイカをみんなで楽しむという夏の思い出が描かれていた。 アニメオリジナル展開によって、桜木のシュート2万本の裏側にはこんな素敵な青春の1ページがあったことが分かった甘酸っぱいエピソードだった。 今回は、アニメ『SLAM DUNK』で描かれたちょっとビックリだったオリジナル展開を紹介してきた。いずれも原作にはない描写の数々で、筆者を含めた当時の視聴者たちを楽しませてくれた。 近年ではここまでの追加要素をアニメオリジナルで展開するのは少なくなっているが、それでも時折見られる原作にはない展開を見るとワクワクしてしまうものだ。今後も素敵なアニメオリジナル展開を期待している。
海狸こう平