富山県内持ち家率3位転落 23年住宅・土地調査、単身世帯増影響か
国の住宅・土地統計調査で、富山県内の持ち家率は2023年10月1日時点で74・9%となり、全国順位は比較可能な1993年以降で初めて3位に下がった。長年1位や2位だったが、単身世帯の増加などで借家が増えているとみられる。住宅1戸当たりの延べ面積と居住室の畳数は全国トップを維持した。 調査は5年に1度行われ、県が25日に確定値を発表。持ち家率の1位は秋田で77・1%、2位は山形で75・0%。県によると、富山の順位は2008年と18年を除き1位だった。 富山の1戸当たりの延べ面積は138・77平方メートル、居住室の畳数は44・89畳。18年の前回調査からそれぞれ4・8平方メートル、0・97畳減ったものの、全国1位を保った。単身世帯や核家族の増加に伴い、1人当たりの居住室の畳数は0・75畳増え、18・17畳で2位だった。 4月末に速報値として発表の空き家数は、6万9700戸で過去最多となっている。総住宅数は2万1300戸増の47万3900戸で、空き家が占める割合(空き家率)は14・7%と、比較可能な1958年以降で初めて全国平均(13・8%)を上回った。一戸建て率は3・1ポイント減の74・0%だった。