女性の活躍まだまだ道半ば 管理職の割合5年ぶり減 働き方改革の遅れ要因か
帝国データバンク広島支店の7月の調査によると、中国地方の企業で管理職に占める女性の割合は平均9・3%で、前年調査を0・6ポイント下回り、5年ぶりに下落した。一方、管理職全員が男性の企業は46・4%と0・6ポイント上昇。支店は、男性が育児や家事、介護をしやすくなる働き方改革の遅れが、女性管理職の伸び悩みの一因とみている。 【グラフ】中国地方の女性管理職の割合 課長相当職以上を対象に女性の割合を集計した。女性管理職がゼロを含む10%未満の企業は72・8%と最も多く、1・4ポイント上昇した。30%以上は9・1%にとどまり、1・9ポイント下落した。 女性の活躍を進めるための取り組み(複数回答)も尋ねた。「性別にかかわらず成果で評価」が58・1%でトップだった。「女性の育児、介護休業の取り組み促進」も37・5%を占めたが、男性に対する推進は19・7%と半分程度。「男性が家事、育児をしやすい働き方の推進」は10・0%だった。 女性管理職の割合が「今後増加する」と答えた企業も伸びを欠き、31・9%と前年より0・3ポイントダウン。支店は「経営者が意識を変え、男性が育児や家事、介護をすることを理解し、サポートしなければいけない」と指摘している。 調査は7月18~31日、中国地方に本社がある2124社に聞き、761社(35・8%)が答えた。
中国新聞社