【大学野球】東京六大学で“同級生”監督対決 見守った恩師の観戦場所は「ネット裏です。あくまでも真ん中」
試合は2対0で慶大が先勝
今春から母校を指揮する木村監督は、大学球界における指導者の先輩として、堀井監督をリスペクト。挑戦者の姿勢を一貫してきた。 「特別な思いもありますが、普段通りです。開幕から早稲田、法政と対戦してきましたが、あくまでも慶應との対抗戦であり、同じ気持ちで、神宮で戦うだけです」 立大は早大戦、法大戦とも1勝2敗で勝ち点を落としており、2017年春以来のリーグ制覇に向けては、あとがない状況にあった。 連敗についても「頭にない。初戦を取ることに集中している。何とか残り3カードで勝ち点3を取って、食らいついていく」と、あくまでも1回戦での必勝を誓った。「ゴールデンウィークでお客さんもたくさん来ていただけるので、お客さんに何とか応えたい」。 試合は2対0で慶大が先勝した。
この日は韮山高時代の1、2年時の野球部監督だった豊岡武士・三島市長が神宮に応援に訪れた。観戦場所は「ネット裏です(苦笑)。あくまでも真ん中です」。チケットを握り締め、神宮のスタンドで見守った。 「二人とも野球に対して真面目。努力家でした。慶立戦を観戦するのは、1983年秋以来です。力のこもった良いゲームを展開してくれました。本当にうれしい限りです」 1回戦が終わっただけでは、何も語れない。東京六大学は、あくまでも勝ち点(2勝先勝)勝負である。2回戦は韮山高校同窓会主催の応援バスツアーが開催され、関東在住者を含め、50人が神宮に駆けつける予定だ。母校の威信をかけた同級生対決は続いていく。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール