Jリーグ人気にも影響? 今夏欧州移籍した日本人の市場価値ランキング3位。21歳で2億超え! パリ五輪を諦めてステップアップ
Jリーグの夏の移籍市場が閉鎖となった。この時期は、欧州各国リーグの新シーズン開幕前で、Jリーグからヨーロッパに渡った選手が多くいる。今回は、Jリーグのクラブから欧州クラブへ移籍した日本人選手の中で、データサイト『transfermarkt』に基づく市場価値トップ10を順位ごとに紹介する。※データは8月23日時点。金額が並んだ場合はサイトに準拠。
3位:松木玖生 生年月日:2003年4月30日(21歳) 最新市場価値:150万ユーロ(約2億4000万円) 移籍元クラブ:FC東京 移籍先クラブ:サウサンプトン(イングランド)→ギョズテペ(トルコ) 2024リーグ戦成績:18試合2得点4アシスト 松木玖生は、今夏Jリーグから欧州へ渡った日本人選手の中で、最も注目を集めた一人だ。 21歳の松木は、パリ五輪(パリオリンピック)でU-23日本代表の中核になる存在とみられていた。しかし、最終メンバー発表でまさかの落選。山本昌邦ND(ナショナルチームダイレクター)は、メンバー発表会見で「松木選手の件の補足になりますが、移籍の可能性があります。そのなかで、五輪の期間に我々が確実に招集できるという確約が取れませんでした。それが一番の要因です」と理由を語った。 その後、イングランドのサウサンプトンへの移籍が決定し、レンタルで2023/24シーズンはトルコのギョズテペでプレーすることが決まっている。プレミアリーグから他のリーグへのレンタル移籍は、近年では一般的な形となっており、ブライトンの三笘薫も欧州1年目はベルギーのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズにレンタルされていた。 Jリーグ屈指のタレントだった松木は、将来A代表でも中心になることが期待される大器で、遅かれ早かれ欧州に挑戦すると予想されていた。パリ五輪を優先していれば、この移籍が遅れていた可能性もある。五輪でメダル獲得を目指すことと、より高いレベルの環境に身を置いて成長を続けることは、必ずしも両立しないということを認識させられる出来事だった。
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