秋田のつくだ煮を全国へ そして次の世代へ 昔ながらの味を守るための技術革新進める老舗の4代目
つくだ煮を次世代に残すため新商品開発
つくだ煮の味の決め手となるのが、秘伝のタレだ。 自家製しょうゆや水アメ、麦芽糖などで作るタレは、素材本来のうまみが引き立つよう、具材の種類によって味の濃さを調整している。 また、新商品の開発にも挑戦していて、定番からピリ辛味などの変わり種まで、約30種類を展開している。なかでもいち推しは、秋田のコメに合うおかずを決める「ごはんの友選手権」でグランプリに輝いた「華しょうが」だ。「つくだ煮を次の世代に残したい」という佐藤さんの思いに賛同した開発チームのアイデアから生まれた。 佐藤徳太郎商店・佐藤進幸さん: あまり口出ししないほうがいいなと思って。いつのまにかできていた。勝手に応募して、開発チームから『なんか受賞したので社長、授賞式行ってください』と言われて。みんなが何回もごはんに合うためにどういう味付けにしようかと繰り返し作った成果じゃないかと思う。 「華しょうが」は、大潟村や横手市産のショウガなど県産食材にこだわり、ピリ辛で爽やかなショウガの風味とアミの甘じょっぱさで、ごはんが何杯でも進む。
「秋田のつくだ煮」を全国に広げたい
店を継いで11年。 「つくだ煮というのは、ただ仕入れて売るだけではなくて、魚を取ってくれる漁師やいろんな人を合わせて地域全体でできるものだと思う」と語る佐藤さん。地域の人たちの協力なくしてはつくだ煮作りはできないと強く感じている。 そして「若い人を地元に残していきたい。いま、この伝統やノウハウを次世代や未来につないでいくためには若い人の力が絶対に必要」と話す佐藤さんは、100年先、200年先でも、秋田のつくだ煮が全国に名前が広がっているのが野望であり、夢だという。 地域とともに歩むつくだ煮作り。これからも佐藤さんは、地域をつくだ煮で盛り上げていく。 (秋田テレビ)
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