「大人になってもたくさん本を」図書館の利用が倍増した学校、司書、生徒が力を合わせた読書推進の取り組み
委員会の地道な活動で図書館にやって来る生徒は倍増したそうです。学校全体の取り組みとしても読書の時間が設けられています。 大殿中学校3年 小田村由稀 生徒会長 「毎朝、朝読書を行っていて、10分から15分間ぐらい全校生徒が一斉に読書するようにしています。みんなが静かに読書をするので、生活の中でもしっかり落ち着いて朝から過ごすことができるようになったなと思います。 ■なぜ?大人は本離れ、子どもの読書はすすむ 文化庁が16歳以上の男女、6000人を対象に行った「国語に関する世論調査」によると、1か月に1冊も本を読まない人の割合は62.6%にものぼります。ほぼ3人に2人のおとなには読書習慣がないといえます。全国的に進む書店の減少やスマートフォンの普及が影響しているとみられます。 一方で、今年、全国学校図書館協議会が小、中、高校生約1万人を対象に行った学校読書調査では小中学生の1か月の読書量はこの30年で倍以上に増えました。」 1か月あたりに読む本の平均冊数は小学生で6.4冊から13.8冊に、中学生が1.9冊から4.1冊に増えています。 それを支えているのが大殿中学校のような学校などの取り組みです。大殿中学校では、図書館に足を運びたくなるような工夫も施しています。 ■まるで書店? 新刊コーナー 図書館カフェ 図書館大賞 新しい本が入荷したら「新刊コーナー」が更新されます。書店のようなレイアウトにすることで、本を選ぶ楽しさを味わってほしいというねらいです。 文化祭では、「図書館大賞」と題して、生徒や先生、地域の人が読んでみたい本に投票する人気投票も行っています。 そして今月、図書館の前にアドベントカレンダーが設置されました。 アドベントカレンダーとは、クリスマスまでの日数をカウントダウンするカレンダーで、日付を開くと・・1冊の本の紹介が出てきます。司書が選んだ、読んでほしい本です。 楽しみを作ることで図書館に足を運ぶ生徒が増えると期待しています。
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