「第26回DigiCon6」の授賞式で取材に応じた左からTBSの日比麻音子アナ、上白石萌音、見里朝希氏＝東京・赤坂

女優、上白石萌音（26）とTBS、日比麻音子アナウンサー（31）が19日、東京都内で行われたTBS主催のアジア短編映画コンテス「第26回DigiCon6」の授賞式で司会を務め、終了後にサンケイスポーツなどの取材に応じた。 「デジコン6」の愛称で親しまれ、韓国、中国、台湾、インドネシアなど14地域から次世代のクリエーターを発掘する目的で開催。CGアニメーション、静止物を少しずつ動かしながら撮影するストップモーション、実写映像など表現方法は問わない15分以内のオリジナル作品を募集する。 今回は1393作品から最高賞「Grand　Prize」に村本咲さん（36）のアニメーション「パーキングエリアの夜」が選ばれた。パーキングエリアの人々を静かに見つめる作品で、村本さんは「旅も道中が好きで、単純にパーキングエリアが大好き」と説明。作品には自身の温かい視点が反映された。 上白石は「クリエーターの方々の優しさが伝わって心が温まりました」と個性豊かな力作に感謝。自身は絵本が好きで、「ショートフィルムなので、そぎ落とされたシンプルさで込めたかった思いを真っすぐ伝えてくれる。そこは絵本にも共通するし、読者や観客に委ねてくれる余白もある」と強調した。 日比アナも「仕事や生きるためのエネルギーを頂けました」と笑顔。続けて「仕事でナレーションやニュースと向き合う上で、人々に対するイマジネーションは、作品からさまざまなことを感じることで幅が広がる」と感性を磨いていた。 出演中のBS－TBS「おんな酒場放浪記」（金曜後11・0）では人懐っこい雰囲気などで人気。「酒場放浪記で楽しいのは、人との会話や交流。そこでストーリーがみえてくる瞬間にお酒がもっとおいしくなるので、今日もクリエーターさんとのコミュニケーションでさまざまな思いを感じることができて、癒されました」と話した。 デジコン6のキャラクター「メイルー＆アンリー」を制作した映像作家、見里朝希（ともき）氏も取材に対応。デジコン6では過去に審査員特別賞を受賞し、以後、人気アニメ「PUI　PUIモルカー」のキャラクターを手掛けるなど注目を集めている。 作品作りでは「発想が現実からかけ離れているほどアニメーションとして魅力が増す」と明かす一方、「共感を得るには独善的にならず、現実味も必要」とバランスも重視。世界的に著名なイラストレーター、上杉忠弘氏とコラボした「メイルー＆アンリー」の作品制作も決まり、「キャラクターを冒険に出して、ともに成長していきたい」と意欲をみせた。