叡電「懐かし塗装」が復活! 700系最後の未リニューアル車「リバイバル721」で運転
2025年2月から運転
叡山電鉄は2024年12月27日、700系電車の最後の未リニューアル車両である721号車を、1987年デビュー当時の「アイボリーとマルーン」のカラーリングに変更し、「リバイバル721」として2025年2月から運行すると発表しました。 【終着駅らしいドーム屋根】八瀬遊園駅の721号車を見る(当時の写真) 700系は、叡電初の冷房車です。ワンマン運転用に設計され、主に1両編成で使われています。 デビュー時の塗装は「アイボリーとマルーン」でしたが、1993年から車両の正面と側面に会社のロゴを追加。さらに2005年から順次、「新緑をイメージした黄緑」「山をイメージした緑」「川をイメージした青」「紅葉をイメージした赤」の4種類の帯色に変えたため、デビュー当時のカラーリングは、2011年11月30日まで運行した724号車を最後に姿を消しました。 その後、732号車は2018年に観光列車「ひえい」に、722号車は2019年に沿線の神社仏閣をイメージした「朱色」、723号車は2020年に水が豊かな山紫水明の地をイメージした「青色」、712号車は2022年に人と森が調和する沿線の景色をテーマとした「緑」、711号車は2023年に比叡山の神秘的な森をイメージした「緑」、731号車は2024年に叡山本線開業当時に活躍していたデナ1型をイメージした「ノスタルジック731改」のカラーリングにそれぞれリニューアルしています。 その中で721号車は、まだリニューアルしていない最後の700系ですが、2025年度にリニューアル工事を実施することとなったといいます。 「リバイバル721」は、2月1日(土)~5月6日(火・休)に運転します。期間中、ロゴの貼り付けなど、過去に存在したバリエーションが再現される予定です。 「リバイバル721」の運行を記念して、運行開始初日の2月1日(土)に出町柳駅で記念乗車券が発売されます。2枚1セット500円、500セット限定です。 また、同日には修学院車庫で車両展示撮影会が開催されます。午前・午後の2回開催。各回定員30人、大人3000円です。1月9日10時からセブンチケットで販売されます。 叡電は「当社は2025年9月27日(土)に開業100周年を迎えます。懐かしいカラーリングの車両を運行することで、ご利用のお客さまや沿線の皆さまにとっても昭和末期から平成の頃を偲んでいただくきっかけになれば」としています。
乗りものニュース編集部