「103万円の壁」が引き上げられ、「106万円の壁」が撤廃される? 「年収の壁」の問題の本質はどこにあるのか
まとめ
税制や社会保障制度を眺めていると、夫婦共働き世帯や単身世帯の増加に合わせて、制度改正がされてきていることに気が付きます。これは「扶養」という概念が現代社会にマッチしているか、という問いかけにつながります。年収の壁の問題も、個々人がどう働くかに直結する問題で、いわば「個人がどう生きるか」という話と大きく関わっています。 「個人化が進めば社会の秩序が壊れやすくなる」という指摘がありますが、扶養に関わる制度を拙速に変更するのは、よくないのかもしれません。 このように考えると、年収の壁の問題は、家族のあり方にも関わる問題と捉えることができるでしょう。それを解決するためには、単純に働けばいいのか。年収の壁の問題は、ここに本質があるのかもしれません。 出典 厚生労働省 令和6(2024)年財政検証結果の概要 厚生労働省 社会保険適用拡大特設サイト パート・アルバイトのみなさま 執筆者:重定賢治 ファイナンシャル・プランナー(CFP)
ファイナンシャルフィールド編集部