つけ麺「三田製麺所 尖沙咀店」がリニューアル 日本食専門店も併設
YCPホールディングスが香港で展開するつけ麺専門店「三田製麺所」の尖沙咀店(Shop G21・G22, G/F, K11 Art Mall, 18 Hanoi Road, Tsim Sha Tsui)が12月11日、リニューアルオープンした。同社がシンガポールで展開する日本食専門店「哲ぺい食堂」も新しく併設し、12月16日にオープンする。(香港経済新聞) 【写真】海鮮丼を提供する「哲ぺい食堂」も併設する 日本国内に49店舗を展開する三田製麺所は、日本のエムピーキッチンが2008年、東京・三田で創業。香港ではYCPホールディングスがフランチャイズとして2店舗を展開している。 尖沙咀駅直結のショッピングモール「K11 Art Mall」のグランドフロアに位置する尖沙咀店は2017年にオープンし、約7年、営業を続けてきた。今回のリニューアルでは、新たにオープンキッチンを導入したほか、内装の色味やデザインも日本の最新店舗に合わせ、従来よりも明るい雰囲気に変更。46席を用意した。 メニューも刷新し、日本で提供する商品を多く取り入れた。リニューアルの目玉は、期間限定で提供する、香港初登場の「たまごかけ麺」(88香港ドル)。麺の上に卵黄2個をのせ、専用の特製タレをかけて提供する。卵は日本産のブランド卵「蘭王」を使い、「赤身の強い色と、濃厚な舌触りが特徴」だという。客が好みのアレンジを楽しむためののりやトリュフ風味オイルなどの調味料、麺を食べ終わった後に卵かけご飯としても味わうためのご飯とカキだししょうゆも一緒に提供する。 同メニューはブランド創業15周年を記念して2023年11月から日本の店舗で提供しているもので、提供開始から1週間で5000 食を提供したヒットメニューだという。略して「TKM」とも呼ばれ、アレンジ方法などの動画が多く投稿されるなど、SNSでも話題を集めた。 「濃厚豚骨魚介つけ麺」(84香港ドル)などのつけ麺の定番メニューや、これまでは香港では期間限定メニューだった「鯛(タイ)塩ラーメン」(88香港ドル)もレギュラーメニューとして提供。ビールは缶からドラフトビールに変更し、これまでよりもゆっくりと店を利用できるようおつまみメニューも充実させた。 リニューアルのレイアウト変更によって、シンガポールで5店舗を展開する「哲ぺい食堂」も区画内に併設。同ブランドは海鮮丼、カレー、うどん、弁当などを「手頃な価格」で提供する日本食専門店で、香港には以前出店していたことがあるが、今回リブランド後の再出店となる。 海鮮丼を中心に、テイクアウトをメインで販売するが、カウンター席も設けた。「海鮮丼」(78香港ドル)は、マグロ、サーモン、ホタテ、エビなどの刺し身をのせた丼ぶりにイクラをトッピングした商品。その他、サーモン丼(78香港ドル)、ネギトロ丼(68香港ドル)、マグロ丼(80香港ドル)なども用意。米は新潟県産『にじのきらめき』を使うほか、一部、日本産の海鮮も使う。 同ブランドの運営をするJ-FOODS HONG KONG社の代表を務める長谷川慧さんは「香港には手頃な価格で本格的な海鮮丼を提供する業態が少ない。カジュアルに日常利用で海鮮丼を味わってほしい」と期待を込める。 営業時間は11時~22時。
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