日大再回答で関学大が会見(全文1)信頼取り戻すまで日大との定期戦を中止
資格没収処分でも監督コーチが注意していないように見える
4つ目、第1プレーについて内田監督は5月23日の記者会見で見ていなかったと発言をし、再回答書においてもボールの動きに着目していたため、反則については現認していなかったと記しております。しかしこれは極めて重要な点でありながら、試合後のコメント、1回目の回答書、5月22日の記者説明、いずれにおいても言及がなく、非常に不可解です。 5つ目、第3プレーでも日大DLが重い反則、アンネセサリーラフネスを行い、井上コーチはそれを現認していたにもかかわらず、日大DLをベンチに戻して厳しく指導、注意するようなことをしておりません。再回答書では井上コーチは2回目のファウルでボール保持者に向かってプレーするよう注意、指導、指示を出しておりますとしていますが、映像を見る限り、フィールド内の選手を呼び寄せて一言声を掛けているだけで、注意、指導、指示したというレベルからはほど遠いものです。内田監督はこの際も当該選手をベンチに下げて指導、注意する、あるいはコーチに指導、注意するよう指示することはしておりません。乖離がこれほど明確になっているにもかかわらず反応が乏しいのは極めて不可解です。 6番目、第5プレーでも日大DLが重い反則行為、パーソナルファウルを行い、短期間に3回の重い反則行為を重ねて資格没収、退場という処分を受けたにもかかわらず、ポジション担当である井上コーチは内田監督にすぐに報告をしておりません。映像でも監督およびコーチはベンチに戻った日大DLに誰も指導、注意をしているようには見えず、極めて異例の事態でありながら、ベンチ全体が一連の行為をあたかも予測していたように振る舞っており、強い違和感を覚えます。
9日に反則タックル認識したのにすぐに謝罪なかった
7つ目、内田監督、井上コーチが自分の指導した内容と日大DLの行為に乖離があったと考えるのであれば、日大DLが1プレー目に極めて例外的な反則行為を行ったことを内田監督が認識したとされる9日に、これは5月23日の日大アメリカンフットボール部の会見の中で内田監督が発言されている内容です。負傷した関学QB、および弊部に対して謝罪の意を伝えようとするのが自然なことと思われます。しかし日大アメリカンフットボール部から弊部に連絡が初めてあったのは11日20時15分でした。弊部が最初の申し入れを送付したのが10日、到着が11日であり、弊部としての文書による問答が始まるまで、第1プレーの反則行為を映像で確認しながら、非常で危険で悪質な行為、これは再回答書の中にも含まれておりますけれども、そのような表現で書かれておりますが、とは認識していなかったという疑念が拭えません。