日大再回答で関学大が会見(全文1)信頼取り戻すまで日大との定期戦を中止
反則行為を確認せずベンチに戻さないのは不可解
それではその後、現時点での弊部の見解というところを読ませていただきます。これまでの事実経過および日大DL本人、代理人の会見、それから内田監督、井上コーチの会見の内容を併せて勘案すると再回答書の内容には多くの矛盾が存在し、真実とはとうてい認識できません。前回の回答書と同様に、日大アメリカンフットボール部はルールの範囲内でプレーすることを原則とし、相手にけがを負わせる意図を持ってプレーするような指示はしておらず、指導者の指示と学生の受け取り方に乖離があったとの主張がなされていますが、特に以下の点に強い疑念、疑問があります。これは前回指摘させていただいた点も含んでおります。少し長いですけれども、読ませていただきます。 1つ目、日大アメリカンフットボール部として、日大DLへのヒアリングが現在に至るまで行われておらず、1回目の回答書も今回の再回答書も日大DLへのヒアリングが行われないまま記されています。申し入れも21日までありませんでした。これは日大DLの代理人である、西畠弁護士にも確認をしております。もし内田監督、井上コーチが自らの指導した内容と日大DLの行為に乖離があったとするのであれば、日大DLに対して部としてすぐに正式にヒアリングをして、乖離した理由を確認するのが当然のことと思われますが、それがなされていないのは極めて不可解です。 2つ目、日大DLの代理人、西畠正弁護士による、試合翌日以降に内田監督および井上コーチとの複数回あった面会時にも、反則行為の事実確認やそれが生じた理由や背景については一切質問されたことはなかったことが確認をされております。監督、コーチは自分が指導した内容と日大DLの行為に乖離があったと認定していたはずなのに、面接した際に日大DLが異例の反則行為に至った理由を問わなかったことは極めて不自然に思われます。 3つ目、関学攻撃、第1プレーで、日大DLが反則行為、これは最終的にひどいパーソナルファウルと認定されておりますけれども、それを行い、井上コーチはそれを現認していたにもかかわらず、日大DLをベンチに戻すこともしていません。内田監督はルールの範囲内でプレーすることを原則としていると発言しているにもかかわらず、パーソナルファウル、重大な反則の内容を確認せず、日大DLをベンチに戻すこともしていません。監督、コーチの指示と日大DLの行為に乖離があったというのであれば、すぐに反応したはずですが、試合の映像を見ても井上コーチに慌てるそぶりがまったくないのは極めて不可解です。