健大高崎の最速158キロ右腕・石垣元気「高卒ドラ1が目標」球速だけじゃない精度求め鍛錬の冬
今春センバツ覇者の健大高崎・石垣元気投手(2年)が18日、同校で取材に応じ、来年の個人的な目標について「高卒ドラ1」と宣言した。 今夏甲子園では左肘痛でベンチを外れた同学年左腕・佐藤に代わり背番号1を背負った。「自覚と責任が出てきて、練習中の声かけだったりも増えたところは成長したかなと思う」。今秋関東大会では佐野日大との準々決勝で最速158キロを計測し注目度はうなぎのぼり。ただ、満足はしていない。 同大会の決勝では横浜に延長10回タイブレークの末、サヨナラ負け。自身が決勝打を許したこともあり「ボールの質や精度、コントロールの面で課題が出た」と振り返った。青柳博文監督(52)も「球速はあるが、真っすぐが高めに浮くし、落ちる球の精度も上げないと。ドラフトは甘くない。もっと追い込んでもう一皮むけないと」と奮起を促す中、スピードだけではない球の質や力強さを求め、現在は毎日ウエートトレーニングに励み体づくりに注力。出場が当確とされる来春センバツ大会へ向けて「連覇がチームの合言葉。自分が投げている時は相手に絶望感を与えられるような投手になりたい」と高いレベルを目指す。 チームは21日から1週間、沖縄・石垣でキャンプを行う。その後は、故郷の北海道・登別市に帰省予定だ。「一番は家族に会えるのが楽しみです。ジンギスカンを食べたい」とセンバツ優勝後初めてとなる“凱旋”を心待ちにした。