グラフペーパーの新作と新城大地郎のアート作品が共鳴するインスタレーション開催
グラフペーパーの2024春夏コレクションのインスピレーション源となった新城大地郎の作品。その新作コレクションとともに新城大地郎の作品を展示するインスタレーションが、神宮前のギャラリー85.4で2月23日から開催されている。 【写真を見る】展示されている新城大地郎の作品は購入も可能
グラフペーパー2024春夏のテーマは”墨 - Sumi - ”
先人たちが構築してきた機能や概念に敬意を表しつつ、現代の都市生活に必要な機能とデザインを残した“退屈じゃない普通”を是とするグラフペーパー。そんなグラフペーパーの2024春夏は、”墨 - Sumi - ”がテーマだ。黒という色に焦点を当て、黒を再解釈していく中で、墨にたどり着いたという。 染料などのベースとなる墨。コレクションを作る過程で、機屋や染工所を訪れ、多くの作り手とともに、生地を黒く染めることを探求した。コントロールができず偶発的に生まれた生地の色やその表情、ディテールに対し、機能素材などの正反対にあるものを組み合わせた都会的なコレクションが完成した。 ■新城大地郎の作品と墨がテーマの新作が共鳴する空間 今回のインスタレーションでは、幅広いコレクションの中からテーマを色濃く反映した服のみをピックアップし、黒をリサーチする過程で出会い、このコレクションを作るインスピレーションの源となったアーティスト・新城大地郎の作品と共に空間が構成される。 新城大地郎は、沖縄・宮古島生まれの書道をモチーフにした現代アーティスト。禅僧であり民俗学者でもある祖父を持ち、禅や仏教文化に親しみながら幼少期より書道を始める。禅や沖縄の精神文化を背景に、現代的で型に縛られない自由なスタイルを特徴とし、形式にとらわれない軽やかで、身体性、空間性を伴ったコンテンポラリーな表現を追求している。 幼少期から墨と共に育った新城大地郎の墨の表現を交え、現代アートとファッションという領域の異なる二者が呼応する様子を体感できるインスタレーション。会期中は新城大地郎の作品の販売も行うということなので、ぜひ足を運んでみて欲しい。 Graphpaper 2024 Spring & Summer Collection ~ Installation by Daichiro Shinjo ~ 会期:2024年2月23日(金) - 3月17日(日) 定休日 : 水曜 場所:ギャラリー85.4 住所:東京都渋谷区神宮前2丁目6-7 神宮前ファッションビル 1F 時間:12:00 - 19:00
編集と文・遠藤加奈(GQ)