嫌われ役から英国王室を救う存在へ。カミラ王妃の好感度逆転劇を追う
「ハグするのは馬と犬だけ」じゃない
また「ハグするのは馬と犬だけ」と揶揄されるくらいにイギリス上流階級の人々はお堅いのだが、カミラ王妃の存在はチャールズ王に人間味を与えていると言えるだろう。公務の最中の王と王妃を見ていると、スキンシップを大事にしているのがよくわかる。例えば日本の天皇と雅子妃を送り出し、バッキンガム宮殿に戻られる際も王妃が気遣うように王の背中に手を添えている写真を王室カメラマン、クリス・ジャクソンがインスタグラムにアップしている。また7月3日にエディンバラ城で行われたエディンバラ市900周年記念のイベントで、カミラ王妃はケーキカットするチャールズ王の手にそっと自身の手を添えている。とても微笑ましいカップルだ。
イギリスで最も憎まれた愛人だったカミラ王妃だが、地道な努力と気さくな人柄で国民の尊敬を勝ち得ていて、王室にとっては非常に重要なメンバーとなっているのは誰もが認めるところだろう。チャールズ国王とキャサリン妃の治療が続くなか、カミラ王妃の地に足のついた舵取りがイギリス王室の今後を左右するに違いない。