【卓球】大会までのカウントダウンは効果があるのか。緊張と焦りを作らないメンタル
「まだ時間はあるのだから今何をやればいいだろう」と考えさせたり、大会が近づいても焦らない雰囲気作りのほうが有効
大きな大会の前。たとえばオリンピック、全日本選手権、インターハイ、全国中学校大会のような大きな目標、もしくは大きな大会の予選前になると「◯◯大会まで、あと◯日」という日めくりを作っているチームを見かけます。 もちろん、大会のことをあまりに考えていないとか、集中力を欠いている選手には効果があるかもしれませんが、オリンピックやインターハイなどの重要な大会日程を知らないような代表選手はいません。「オリンピックまであと◯日」「インターハイまであと◯日」という日めくりやカウントダウンは本当に必要なのでしょうか。 大会が近づいたら、1週間前からメンタルなども準備をすれば良いと思いますが、あまり早い時期から選手が焦ってしまうと、ある時期、しっかり練習をやらなければならないのに、表面的なことに目が向いてしまい、十分な準備をしないまま大会に入る選手もいるかもしれません。逆に、「まだ時間はあるのだから今何をやれば良いだろう」と考えたり、大会が近づいても焦らない雰囲気作りのほうが有効ではないでしょうか。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・ これらは卓球王国最新号でメンタルトレーナーの岡澤祥訓・奈良教育大名誉教授が連載ページで指摘している。 日本のスポーツチームでよく見かける「大会までの日めくり」は実は逆効果なのだろうか。もちろんオリンピック前のトレーニングセンターにも掲げている。大会が近づくと誰でもが入れ込み、オリンピックのような大会では負けると「申し訳ないです。すいません」と涙ながらに謝る選手たち。これらは実は日本だけの光景なのかもしれない。