史上初の五輪連覇にシャウフェレが挑戦 松山英樹も「メダルに一番近いのは…」
◇パリ五輪 男子 事前(30日)◇ル・ゴルフ・ナショナル(フランス)◇7174yd(パー71) 【画像】チームニッポンがセルフィー! 1900年パリ、1904年セントルイス、2016年リオデジャネイロ、2021年東京…。過去4回しか行われていない五輪ゴルフ競技を連覇した選手はいない。今週、唯一その挑戦権を持つザンダー・シャウフェレは大いに期待を抱かせる状態でパリに乗り込んできた。 5月「全米プロ」で悲願のメジャー初制覇と壁を突破すると、その後の4試合でも「全米オープン」7位などトップ15を外さなかった。そして、2週前の「全英オープン」で2勝目。最高の流れで迎えるオリンピック直前の準備を問われ、「同じだよ。いまやっていることを続けるだけ」と貫録が漂う。
今季圧倒的なプレーを披露していた世界ランキング1位スコッティ・シェフラーに迫るかのような戦いぶり。前日29日に公式会見に臨んだ松山英樹も「60人の選手がいる中でベストを尽くせるように」と言った上で「いまメダルに一番近いのはシェフラーとザンダーだと思う。その2人を倒さなければ、たぶんメダルは獲れないと思う」と2強へのリスペクトを示していた。
オープンウィークとなった前週はポルトガルで過ごした。同じく米国代表として出場するコリン・モリカワとゴルフをしながら、夜には連日祝杯をあげたという。「普段はあまり飲まないからね。3日連続でお酒を飲むというのは、自分にとってかなりの“偉業”だった。回復に時間がかかったよ」と笑った。
「今夜は競泳を見に行くんだ。東京ではホテルの部屋に缶詰めだったから。ファンの期待も高まっているし、ホテルへの行き帰りでも、たくさんの人を見かける。オリンピックがどういうものなのか、本当の意味で感じ始めていると思う」。コロナ禍で無観客開催だった前回以上に気持ちは盛り上がっている。(フランス・ギュイヤンクール/亀山泰宏)