「がんと診断されたらいちばん最初にしてほしいこと」免疫の専門医が語る「実は意外な」ポイント
主治医に「漢方を出してほしい」と頼んでいいものなのですか?
しかし、病院によっては「何が奏功しているかがわからなくなるので、サプリメントの類を勝手に飲まないように」と言われることもあるでしょう。ましてや漢方はサプリではなく医薬品で、主治医に相談するのも気が引けるという方は多いのでは。どうすればよいのでしょう? 「主治医の先生に、正面から『先生は漢方はお好きですか?』と聞いてみればいいんです。『結構出してますよ』という先生ならば話が早いし、『うーん、ちょっとね?』とおっしゃる先生ならばそれ以上はお願いせず、遠隔診療で状況を聞いて処方してくれる先生に頼ればいいのです」 たとえば新見先生のオススメは、保険診療でのオンライン診療で完結していて、薬も配送してくれるクリニック。また、ドラッグストアで売っているものを使ってもOKです。保険は効きませんが中身は同じ、「満量処方」であれば成分含有量も同等で、そこから量を減らした「3/4処方」「1/2処方」もあります。なぜこうした処方があるかというと、証が合えば(レスポンダーなら)半量などで効果があるかわり、証が合わない人には投与量を増やして用いても副作用ばかりが強く出ることがあると考えられているためです。 前編ではがん治療に対する漢方の役立て方を伺いました。後編記事ではそのほか「5つの心得」をお話いただきます。 *1 2019年データに基づく。*2 2021データに基づく。ともに出典・がん情報サービス/国立研究開発法人国立がん研究センター
オトナサローネ編集部 井一美穂