日本屈指の鉄板焼き激戦区・神戸の新長田で「そば焼き・そばめし・お好み焼き」の名店3軒を巡ってきた!
●神戸・新長田周辺に無数にある鉄板焼き屋さんの中でも名店と言われる3店舗の味をテイクアウトし食べ比べしました
全国の中でも有数のコリアンタウンが存在し、コリアングルメが多いことでも知られる神戸・新長田エリア。実は「そばめし」発祥の地であることからもわかるように、お好み焼きや焼きそばなどの鉄板焼き激戦区でもあります。 【画像】テイクアウトした3品を並べてみた その店舗数は、駅周辺だけでも40軒前後。その多くが、地元の人たちに愛される家庭的な店ばかりで、B級グルメファンの間でも「実は関西圏で一番アツいB級グルメエリアかもしれない」とコアな支持を得ています。
いずれの店も、鉄板焼きなので、昨今定着した「映え」的な要素は皆無。それよりも「味」勝負の店が多く、この辺もB級グルメファンのハートを掴んで離さない理由なのかもしれません。そこで、今回は、新長田の人気店として知られる『そば焼き いりちゃん』、『やきそば専門店 イカリ』、『お好み焼き 青森』の「鉄板焼きグルメ」をテイクアウトし、食べ比べてみることにしました!
老舗の味を受け継ぐ『そば焼き いりちゃん』の「そば焼き」
まずは、100年以上続く「丸五市場」のアーケードの中にある『そば焼き いりちゃん』に行ってみました。80歳を迎えた女性店主が切り盛りし、地元では安くて美味しいと評判のお店です。ちなみに同エリアでは「焼きそば」ではなく「そば焼き」と呼ばれることがあるようで、この語感がまた関西的でシビれます。 店主は、阪神淡路大震災で全壊してしまった神戸デパートのそば焼専門店『金六』で16年間働いていたそうです。「もう一度あのそば焼を食べたい!」と言うファンの声に後押しされ、その味を引き継ぎ1998年に『そば焼き いりちゃん』を開業したそうです。
こちらで「そば焼き(中)」をテイクアウト。その味は、パリっと焼きこまれた麺に、かつお節粉、塩、ウスターソース合わせた、ほんのり甘い秘伝のソースがよくからみ、意外とも言えるほど上品な味付け。しかし、これが本当に美味く、お店のストーリーと合わせて、胸が熱くなるような泣ける味わいでした。この味で慣れ親しんだ人が、「もう一度食べたい!」といったことを十分理解できる味わいで、まさしく「ソウルフード・オブ・新長田」の代表の一つではないかと思いました。