後半戦に入ってますます面白い…歩・静VS卓の対立構造に加わった新要素とは? 『ザ・トラベルナース』第7話考察レビュー
歩が卓球少女を冷たくフッて大バッシング!?
七叶が行方不明となった。彼女を見つけた静が対話をするなかで、七叶は「私が卓球をやっていると、お母さんがみんなから嫌われる……。(歩が)助けてくれたのに『ありがとう』も言えないお母さん嫌い」と本音を吐露した。 その後、歩と共に七叶の応急処置をしたナースが美里の前に現れた。彼女曰く、病院内で偶然七叶と再会し、歩を助けるようお願いされたという。 改めて彼女から適切な処置だったと美里に説明がなされた。歩もまた美里と話をするなかで「お母さん、七叶ちゃんの話を聞いてあげてください」とお願いした。 行方不明になっていた七叶と再会した美里。感動の抱擁になるかと思いきや、七叶は母親をスルーして歩の前へ。なんと、歩に助けてもらったときから恋に落ちており、結婚を前提に付き合ってほしい、と告白したのだ。 8歳の女の子が勇気を出して想いを告げたのにも関わらず、「子供が大人を好きとか、ただの勘違いだから」と冷たく断る歩に、同僚からは非難殺到。一方で、号泣する七叶と改心した美里との関係は深まっていったのだった。
VS構造だけじゃない『ザ・トラベルナース』
これで一件落着かと思いきや、歩を助けたナースが騒動を巻き起こす。彼女の名前は八木めぐみ(若村麻由美)。じつは、1年半前まで西東京総合病院で働いていた元看護師で、看護部長の愛川塔子(寺島しのぶ)や、院長の薬師丸卓(山崎育三郎)とは顔見知りだった。 突然姿を現しためぐみに塔子は驚きを隠せない。それは卓も同じで、彼女を見た瞬間、顔面蒼白となった。 彼女はある一枚のカルテを手にしていた。そばにいた歩が検査結果を見ると、深刻な膵臓がんだった。これは彼女自身のカルテらしい。めぐみは不適な笑みを浮かべ、卓に「先生に私の手術をしていただきたいんです」と語りかけた。 …本シーズンは、歩・静VS卓の対立構造が軸かと思っていたが、後半戦に向けてもうひとつエッセンスが加わるのか。卓の隠された過去の回想シーンでは、めぐみも関わっており、彼女の存在が物語の大きな鍵を握っているようだ。『ザ・トラベルナース』が、さらに面白くなってきた! 【著者プロフィール:浜瀬将樹】 1984年生まれ。フリーランスの編集・ライター。映画、ドラマ、バラエティー番組の会見取材、俳優さんや芸人さんなどのインタビュー、ドラマや俳優さんのコラム、お笑いのライブレポートなど、エンタメ系を中心に執筆している。
浜瀬将樹