山田美保子「同期の八代亜紀さんを悼み、コンサートで涙した野口五郎さん。歌声はますます磨きがかかって」
◆素晴らしすぎる歌唱力と美しいメロディー 素人がいうのはたいへん失礼だとは思いますが、書かせてください! 五郎さんの歌声と味わいは昭和、平成を経て、令和でさらに進化しているのです。 五郎さん自身、10代の頃は歌詞の意味がよくわからなかったという大人の恋や男女の機微を歌ったヒット曲の数々は、酸いも甘いも噛み分けた現在の五郎さんと、その素晴らしすぎる歌唱力と相まって、歌詞の一言一言や美しいメロディーすべてが観客の心の芯まで伝わっていきました。 「新御三家」と言われた郷ひろみさん、西城秀樹さん、野口五郎さんの中でも、ダントツに音楽がお好きであることが当時の視聴者やファンに伝わっていたのが五郎さん。 その足跡をここで記すには行数が足りませんが、実は10代の頃から著名な作詞家や作曲家の先生方とコミュニケーションをとり、歌を作り上げてこられました。決して“お人形さん”のようなアイドルではなかったという印象を2歳下の私も抱いていたものです。 さらに、ギターの名手であり、最新の機器を駆使しながら曲作りも続けていらして、アーティストとして、しっかりアップデートしていらっしゃるのが五郎さんです。 コロッケさんの物真似にもコラボをしてしまうような寛大さと優しさがあるうえ、近年、歌番組での共演が多い新浜レオンくんのような若手の歌もちゃんと聴いてあげて、感想を伝え、応援もしてくださる。
◆コンサート中も最高の“ファンいじり” そして“バラエティ専門放送作家”である私は、お笑いに理解があり、コントのセンスが抜群で、コンサート中も最高の“ファンいじり”をなさる五郎さんにいつもグッときてしまいます。 ずっと現役であり続けて、60代後半になっても、素敵なルックスで、ファンの皆さんを魅了し続ける五郎さんには、「私はもうすっかり裏方で…」と言いつつ、スタッフパスを首から下げてコンサートのバックヤードで奔走する、妻の三井ゆりさんの存在があることもお伝えしたいです。 それはファンの皆さんもよくご存じで、ゆりさんに心から感謝していらっしゃるのですが、ゆりさん本人は往年の五郎さんファンの皆さんと五郎さんとのツーカーとも言うべき素敵な関係の邪魔にならないよう、「すっかり裏方」に徹していらっしゃるのです。 御家族といえば、音大に通いながらピアニストとして活躍されている長女の文音さんの存在も、今回の五郎さんとN響とのコラボを後押ししていることでしょう。 文音さんの初舞台が「ゲートウェイ・ゾリステン」のコンサートで、その際、サプライズで五郎さんが登場し、『これが愛と言えるように』で親子共演を果たしたことはメディアでも大きな話題となりました。 18日は、その文音さんもバックヤードで関係者に挨拶をされていました。五郎さんが“こころのままに”素晴らしい歌声を披露されている背景には、こうした御家族のサポートがあることは言うまでもありません。
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